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《ネタバレ》 中々面白いですねコレ。たぶん『007』に影響されたシリーズなんだろ~な~とは思えども、モノクロ作品なのでもっと前の映画?と思ったら全然そんなコトなかった…のですよね⇒でも、逆に戦前ぽくて雰囲気出てたんじゃねーの?と思ったりなんかもしました。また、スパイ映画としては技術的にも&スパイの内面的にも当然の如く超レトロ(聞こえは悪いですがある種「前時代的」)とゆーか、ラストなんか特に(中野学校卒業に際して)宴会で酒吞んでスパイが皆で高歌放吟してる!のなんかは「盗聴器とか無い時代だから…」と思ったりもしたのですね。前述どおり、スパイのテクみたいなモノも総じて属人的とゆーか(今で言うなら)ソーシャルエンジニアリングみたいなアナログなヤツが主流で、そこは再び、アイテム&ハイテク(&筋肉)頼みのキョウビのスパイとは一味違って面白かったですね。
加えて、邦画のスパイものとして彼らのキャラそのものとゆーか、何つーか実に「日本人ぽい」スパイが揃ってたな…と思ったのですよね。見た目もそーだし・みんな生真面目なのもそーだし、中でも主役の市川雷蔵さんはマジでフツーのサラリーマンにしか見えない…のですケド、ラストでは実に冷酷な「心の無い」スパイに成り果てて物語は次作に続いてゆく…という。そこなんかも、結局最後まで全く感情を見せないという(雷蔵さんに関する)演出自体が、ちょっと洋画では考えられないかな…とも思いましたよね。重ねて、その部分を見せつけるシナリオ全体の構成について、やや「出来すぎ」な感が在るのも確かですが、それでもまずまず好く出来ていた・効果的だったのではねーかと思いました。後続作も楽しみです。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-11-21 13:40:32)
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