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道(1954) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 道(1954)
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1957-05-25
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 よく練り込まれた脚本で展開に無駄が無いのも見事だが、どこか寓話的なシナリオが描き出すテーマは単純ながらも非常に深い。己の存在がこの世界でどんな意味を持つのかという根源的な問い、人が人に寄り添う・支え合うという意味での一つの愛のかたち、それを失った絶望的な孤独。こういったものを極めて自然に描き出す俳優の見事な演技に心打たれる(特にアンソニー・クインの最後の場面は、個人的に一番好きな映画のラストシーンの一つ)。

ネオレアリズモ的な観点でも、貧しく荒廃したイタリアの情景は(物語の雰囲気上も重要ながら)ひとつの時代を切り取った映画としての価値をも本作に付与している様に思われる。フェリーニには本作以降も、このように本質的でかつシンプルなヒューマニズムを表現し続けて欲しかった。魂を揺さぶられる傑作。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 10点(2019-11-17 00:18:54)
その他情報
作品のレビュー数 209件
作品の平均点 7.92点
作品の点数分布
000.00%
110.48%
210.48%
3115.26%
4104.78%
552.39%
6136.22%
73416.27%
83315.79%
93617.22%
106531.10%
作品の標準偏差 2.13
このレビューの偏差値 54.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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