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《ネタバレ》 原作の存在は知っていましたが、際物っぽいでの敬遠してました。映画の方も見るつもりはありませんでしたが、チェックのつもりで少し見たら有村架純が主役なのでそのまま見てしまいました。彼女の芝居はなかなかいいですよね。それを支える男優がいい仕事している。塾講師、学校教師、そして父親。この父親の人物造形がすごく良くて深みがあった。それを見事に演じていたな。
受験の朝、雪が降って試験会場に行くのが難しくなる。歩いてでも行くという主人公。そこにスタッドレスを履いた、送るぞという父親。次のシーンであのずっと写っていたマイクロバスに乗っている二人。え、この車しか持ってないの?父親の野球に賭ける一途な思いが分かるところで、グッときました。もう、映画の後半はハンカチ握りしめてましたよ。ラストも良かった。あれほど鮮やかに親子関係の修復を表現できたのは奇跡としか思えません。 実話に取材しているってのがこの話のウリですが、いくら何でも最初の状況は極端でしょうね。塾講師が進める教材の量や種類にもどうじゃろ、ちょっと現実離れしてると感じる。だって、一般常識を教えるためにまず芥川から読めとか言うかなあ、普通。偏差値30ってのはガセじゃないにしても、もうちょっと下地は入ってたと思います。 【たこのす】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-04 23:10:53)
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