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《ネタバレ》 2000年代にこういう映画が作られるのも面白い。70年代のあるアメリカ市井を理解する一助になった。きっと監督が自分の体験をフィルムに焼き付けたかったのだろう。非常に丁寧な脚本だと思う。離婚率が70年代から今の日本以上だったアメリカ人にとって親というものは非常にとらえにくいものだったのかも。ひとり親であっても変に構えず単純に子供に対して愛情を注いであげれば(特に時間と手間をかける)思想が偏っていてもまっすぐに育つのだろうなという思いを強くした。コミューンやウーマンリブが猖獗を極めたアメリカで特に周囲にそれがモロあった家庭に育ち思春期を迎えた若者にとってはなかなかしんどい環境だろうなと同情もする。最初から中盤までは確かに盛り上がりに欠けたが、最後にドラマを持ってきて、一挙に未来からの回想でエンディングを迎えるありきたりの演出ではあったが、結果としてテンポ配分は良かったと思う。当時の米国のパンクムーブメントにマッチョ/軟弱のカテゴリーがあり、トーキング・ヘッズが軟弱一派にされるというのもトリビアで面白かった。
【エリア加算】さん [地上波(字幕)] 7点(2020-09-21 22:13:49)(良:1票)
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