Menu
 > 作品
 > ワ行
 > 笑の大学
 > K&Kさんのレビュー
笑の大学 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 笑の大学
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2004-10-30
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 面白かった。心から笑ったことがない人が、自分が理解できていない笑いを説明されて、それを理解して、実際自分が人を笑わせる手伝いをする(結果になる)。そこには検閲を通すためのヨイショもあるんだろうけど、向坂のダメ出しを見事に笑いに組み込む椿のセンスは、強引ながら大したものだと思えて、5日目の向坂が警官役をやらされる辺りまで、テンポも良く、作家と検閲官のお互いの距離が近づくようで、とても楽しかった。
6日目、向坂が坊主の格好している辺りから、若干クドさが出てしまったように思えた。好みの問題かもしれないけど、5日目までの距離感が一番絶妙だったような気がして、それ以上距離が縮まるのは、やりすぎなような…
向坂が上演許可を出さないために嫌がらせを告白は、それはそれとして黙って飲み込んで良いと思うんだけど、その後の椿の本音が、観ている私も聞きたくなかった。これは戦地帰りの兵隊に『人殺しは間違いだよね、あなた人殺したことある?』ってのと同じくらい、言っちゃいけないことのような。向坂がちゃんと「聞きたくなかった!!」と言ってくれてよかった。でもここまで積み上げたものがぶち壊しになり、修復は無理と思われた翌日の、赤紙。ある意味反則だけど、すべて持っていく上手な結び方。
あぁ、でも向坂に廊下で叫んでほしくなかったかな。もっと、あの部屋の中だけで、二人の中だけで認め合うような結末が相応しい関係だったように思う。
舞台版だとそういう所も含めて、完成度高いのかな?でも充分楽しめたよ。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-07-06 23:45:07)
その他情報
作品のレビュー数 108件
作品の平均点 5.35点
作品の点数分布
010.93%
110.93%
254.63%
365.56%
41614.81%
52321.30%
63027.78%
71917.59%
865.56%
910.93%
1000.00%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 52.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
笑の大学のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS