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《ネタバレ》 この作品は、“未視聴でLDを買った最初で最後の作品”です。当時、名作はLDで揃えようと考えていて、BTTFの3部作も集めようとしていました。まだ1も2も持ってないけど。公開当時の心境として、3も面白いには違いないだろう…けど、なんか劇場で観てしまうと、LD買うモチベーションが下がってしまうんじゃないか?なんて思ってました。2の満足度がやや低かったのと、不得手な西部劇なのと…。3には期待しているようで、期待してなかったんですね。
2の最後(=3の最初)なんだけど、この出だしは面白い。マーティを未来に送り届けたドクが一安心しているところに、またマーティが慌てて戻ってくる。1の最後(未来に行ったドクが慌てて戻ってくる)と対になってるんだけど、マーティとドクの立場が入れ替わってます。 そして今回、実はドクが主役です。今までだったらマーティが過去や未来のマクフライを助けるシナリオだったけど、今回のマクフライ(シェイマス)は、特にトラブルもなく、ただ出てるだけの脇役でした。…しかし、2でマイケルJに未来の子供役をやらせたからって、ご先祖もマイケルJで、妻がリーというのは、なんだかコントを観ている気分です。 本作の主役はドクだけど、映画はマーティ目線で進行するから、ちょっとチグハグに感じます。だけど完全にドク目線にしてしまうと、スピンオフみたいになっただろうし…難しいところ。 公開当時は西部劇が下火だった事もあり、西部劇パートに目新しさは無く、普通に王道と言える展開で、BTTFらしいコメディ要素を入れた程度のものでした。マーティが「クリント・イーストウッド」と名乗って、前作で『荒野の用心棒』流してたから、タナンとの決闘がどんな展開になるかは、観るまでも無かったかと思います。まさかのそのまんまでしたね。 劇中およそ8割が西部劇。しかも1本の映画を2本にしただけあって、結構間延び感があります。マーティとタナンの決闘で、出てくるまでに10数えて待つ。更にドクを捕まえてマーティが出てくるまで1分待つ…タナンどんだけ待つねん。 汽車で旅立つクララ。ドクの失恋話を耳にして、汽車を止めて鍛冶屋へ行って、ドクを追ってまたさっきの汽車に戻ってくる…もっとスマートに出来なかったのかな。 作品の性質上、マーティとドクはどんなピンチもすり抜けるって安心感があるから、どうにもハラハラ出来なかったです。西部劇になって以降、こんな風になるんじゃないかなぁ?って思ってた範囲内の出来事の積み重ねで、マーティは現代に戻ってきました。 自分が来た未来に戻る事よりも、クララとの愛を選んだドクの、満足そうな笑顔が良かったです。なのにまたタイムマシン作っちゃうなんて… 最後は大団円なので全く文句は無いけど、2の2015年の未来映像で広がった期待感が、最後まで膨らむことなく、想定された落としどころに無事着地したって感じです。 これがもし、2と3に分かれる前の1つの作品だったら、もう少しスマートになっていたかもしれませんね。 【K&K】さん [レーザーディスク(字幕)] 6点(2025-07-01 22:34:20)
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