Menu
 > 作品
 > フ行
 > フレンチ・コネクション
 > K&Kさんのレビュー
フレンチ・コネクション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 フレンチ・コネクション
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1972-02-12
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの,実話もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 “The French Connection”フランスを経由してニューヨークに入る、麻薬の密輸組織・密輸ルートの名称。
中学生の頃、深夜枠で放送された本作を観て、映像から感じ取れるリアリティにとても痺れました。当時('90年前後)のハリウッドの刑事ものは、銃撃戦やカーチェイスのアクションがド派手で、ちょっとコミカルで、主人公が魅力的なヒーローでした。

一方、この20年も前の刑事ドラマに描かれていたのは、地味な張り込み、地味な捜査の積み重ね。倫理的に賛同できない捜査方法。追跡ためには暴力も厭わない主人公に、妙にリアリティを感じてしまったのですね。西部警察のハリウッド版のような派手派手な映画に食傷気味だった時代、特捜最前線のような、密着ドキュメントのような大人の刑事ドラマに、とても魅力を感じました。

久しぶりに鑑賞して、ドラマ以上に目を見張ったのが、当時のニューヨークの生々しい街並みです。映画の世界に入り込むのではなく、'71年のNYを旅行している映像を観ている気分が味わえます。
旅行と言っても、目的の有名観光地じゃなく、ましてディナーとかショッピングとか思い出深い体験なんかじゃなく、例えば薄曇りの早朝の路地で、観光バスを待っている時間。楽しい旅行の最中の何もしてない隙間時間のような、そんな記憶からは抜け落ちるけど、確かに体験した時間。そんな旅行を観ている気分。…なんて伝わるかなぁ?フリードキン監督のドキュメンタリー風の画作りから、そう感じるのかも知れませんね。


どうでもいい話。私がここでレビューを書き始めて、初めて筆が進まなくなったのが本作です。過去に一度観たものも、レビュー用に再鑑賞して書いてるんですが、本作は3年前に鑑賞。でも何もアタマに浮かばず、結局その時はレビューが書けなかったんですね。
今回再鑑賞して(内容はともかく)何とかリベンジできました。ちなみにもう一本、クリムゾン・タイドもレビューが書けなかった(リベンジ済み)ので、私はジーン・ハックマンと相性悪いんじゃないか?と悩んだこともありましたとさ。
K&Kさん [地上波(吹替)] 7点(2024-09-02 16:47:11)
その他情報
作品のレビュー数 147件
作品の平均点 6.87点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
210.68%
374.76%
453.40%
51812.24%
62416.33%
73825.85%
82819.05%
91711.56%
1096.12%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 50.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
フレンチ・コネクションのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS