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ゴースト/ニューヨークの幻 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴースト/ニューヨークの幻
製作国
上映時間127分
劇場公開日 1990-09-28
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,コメディ,ファンタジー,犯罪もの,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 -Ghost- “(その場に居るはずなのに)居ない人” まぁ日米ともに“幽霊”で通じますが、解釈のニュアンスが微妙に違う気がします。
NYの広いマンションに住む銀行マンが、夜中の2時にろくろ回す美人の彼女とセックスしたり、満員のエレベーター内で感染症ジョーク飛ばしたり、観たくもないマクベス(チケット幾らするのよ)観たりして殺される映画。…たぶん3回位観てるけど、こんな印象でした。フジテレビのトレンディ・ドラマみたいな主人公の生活感の無さが、とっても嫌いだったんだと思う。
今回10数年ぶりに観ましたが、こんなに面白くわかりやすく、よく出来た映画だったんだ。CM、前評判、観る前から色眼鏡で観ていた自分の浅はかさ。当時からレビュー書いてたら、今とむかしで全然違う感想になってる作品だと思う。

口座データの異変と手伝おうとするカール。撃たれたことに気が付かず犯人を追いかける主人公。親友が犯人。物を動かす力。インチキ霊媒師が持つホンモノの能力。伝えたい事が伝えられないもどかしさ。地下鉄のゴーストとの交流。銀行にオダ=メイ。伏線の回収と意外な展開がギュッと詰まっている。ゴーストの設定を事細かに説明せず、サムとオダ=メイ、数人のゴーストの行動で理解させる“観せる技術”。

カール(上半身ハダカ)の策にハマってキスしてしまうモリー(ノーブラ)。そこに偶然サムとの写真がパタリと…何かをキッカケに思いとどまるという、誰でも経験しそうなこと。そのキッカケがゴーストの仕業かも?日本だと虫の知らせなんて言うけど、なんか妙に説得力を感じてしまった。
地下鉄のゴースト。恐らく地縛霊で、恐らくずっと天国にも地獄にもいけない存在。会話とコミュニケーションが出来たのに、急に意思疎通が出来なくなる所、なんか可哀想に思えた。黒い死神?に連れて行かれたらどうなるのか?サムは光に包まれてどんな世界に行くのか?映画を観てもサム目線での理解しか出来ないけど、怖いだけじゃないゴーストの存在する世界は、ゾンビ映画並みに創作意欲を沸き立たせる見事な設定。

オダ=メイの体を借りて抱き合うサムとモリー。こんっっなに綺麗なシーンだったのか。過去何回か視聴して何とも思わなかったのに、今回初めて涙が出た。
点数ちょっと甘めかもだけど、これくらい良い映画に思えました。
K&Kさん [地上波(吹替)] 9点(2022-05-22 16:08:14)
その他情報
作品のレビュー数 354件
作品の平均点 7.03点
作品の点数分布
020.56%
141.13%
241.13%
392.54%
4195.37%
5277.63%
64813.56%
77521.19%
89927.97%
93710.45%
10308.47%
作品の標準偏差 1.94
このレビューの偏差値 55.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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