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《ネタバレ》 【Capricorn One】邦題まま。無理っくり訳すと《やぎ座計画 第一弾》みたいな感じ?NASAは有人宇宙飛行計画に、神話や星座に関する名前(マーキュリー→ジェミニ→アポロ)を付けていたため、それに則って名付けたんでしょうね。
中学生の頃かな?テレビで流れたとき見逃したんですよ。学校で結構話題になっていて、なんでも「有人探索が実はスタジオで撮影されていた」そうで、「月面着陸もひょっとすると?」なんて、当時流行っていた陰謀論(ケネディ暗殺やエリア51)同様に、想像が膨らむサスペンスだったようで、見逃したことを後悔しました。 序盤は期待通りのミステリー・サスペンス。ロケット発射直前に降ろされて撮影スタジオへ…何もこのタイミングでなくてもって思いますが、それだけ時間がない中での緊急プランだったんでしょう。スロー再生での着陸撮影や、人質に取られている家族とのビデオ通話に、宇宙飛行士たちの無念さと隠されたメッセージの緊張感が感じられました。ロケットの事故により、自分たちが生きていてはいけない存在になる恐怖感も見事です。 後半はサバイバル・アクション要素が強くなってくるのも、なんか'80年代のアクション映画らしくて不思議な味わいがありますね。追跡のヘリ2機が、まるで会話をするように顔を向き合わせたり、無機質な不気味さがあります。複翼機で逃げる場面は、今までの作品の質を変えてしまう急展開だけど、ここの空撮が思いのほか力が入っていて迫力があります。 NASA職員が通信波の異変に気が付いて、あんな消され方をするのは、政府の巨大な闇を感じさせます。更にwikiを信じるなら、捕まった2人は抹殺されたそうで、政府の容赦無さが感じられますね。そう考えると再突入の事故自体が疑わしく思えます。最初は無人なんだからトラブルの際のプランも考えておけよ!とも思いましたが、実はこの事故も最初から想定内だったんじゃないか?パイロットは消される運命だったんじゃないか?とも思えました。NASAはパイロットたちを悲劇のヒーローにすることで、宇宙開発の更なる予算を維持しようと…怖いですね。 ラストのあの後、どうなるんでしょう?あれだけ多くの人の前で、揺るぎようのない登場をしたとしても、その気になれば家族・関係者ごと消せてしまいそう。ブルーベイカーに似た愉快犯が乱入したとかって事にして、家族やコールフィールドはNASA職員の時のように入れ替えさせてしまう…とか?ケラウェイ博士の単独犯にして収めるかなぁ?あまりに終始リアルだったら、陰謀論を深掘りするマニアもいるだろうから、サバイバル・アクション要素入れて中和したような印象を受けました。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2025-05-18 16:56:59)
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