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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
製作国
上映時間227分
ジャンルドラマ,犯罪もの,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ~『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 』の続き~

冒頭のシツコイくらいに鳴り続ける電話が観ていて不快。回想で電話を取っても鳴り続ける電話。あれきっとアヘンの抜けたヌードルスの頭の中では、あの音がずーーっと鳴り続けているのかもしれない。
ヌードルスにとって仲間を裏切った象徴が電話。街を出て35年間悩まされ続けたのか、それとも時は止まっていたのか。ただ、ヌードルスは掛けた側だから、受話音はしないんだけど…逆。
一人で暗い部屋に鍵をかけて電話を掛けたあと、マックスが入るなり受話器の向きを直す。警察の情報が入る前、マックスはこの時既にヌードルスのタレコミに気がついていたんだろう。電話のことを軽くでも聞かない辺り、マックスの決意も固まったのかと。
しかし、タレコミを提案したキャロルにも知られず、同じ街でベイリー長官として有力者になって、ファット・モーの妹を愛人として囲って35年。よくバレなかったものだ。この辺も謎。
ゴミ収集車。ヌードルスの見ている前で、たまたま止まっていたゴミ収集車に飛び込むってのは意味不明。その後禁酒法時代のレトロなパーティ集団が来るところから、ヌードルスの幻想なんだろうなぁ、あの場面は。

思えばヌードルスは、ドミニクが死んでから10年近く刑務所に入っていた。出所して禁酒法時代に仲間と悪さをして、アヘンに逃げる。
フランス料理のイロハを知っていたデボラ。自分の知らない間に時は流れてみんな成長していく。デボラをレイプしたのも、ヌードルスの稚拙な悔しさだったのかもしれない。ペギーのケーキを我慢できずに食べてしまったパッツィのように。やってしまってからの後悔。そして仲間を裏切った思いを抱えたまま、35年街を離れる。

最後にアヘンを吸うヌードルスは、青年期のいつの頃の彼だろう。思い出すのはきっと、ドミニクが生きていた頃、マックスという自分と似た親友が出来て、何をしても楽しかった時代。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2022-10-12 09:54:52)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 7.96点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 50.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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