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スターシップ・トゥルーパーズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スターシップ・トゥルーパーズ
製作国
上映時間128分
劇場公開日 1998-05-02
ジャンルアクション,サスペンス,SF,アドベンチャー,戦争もの,シリーズもの,小説の映画化,モンスター映画,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ~Starship Troopers~宇宙船の突撃部隊。宇宙の戦士ってSF小説が原作。
少年「僕だって戦うよ!」兵士たち『ハハハハ!』コレです、このワザとらしい演出。ヤラされてる感がキモい。
兵士の手から弾丸を貰い、嬉々として軍用ライフルを構える子供たち。死刑の生中継が娯楽になり、ゴキブリを踏み殺すとママ大喜び。
「良い虫は死んだ虫だ!」実際の災害現場で決めゼリフ。まるでバラエティ番組のような死者数のカウント。WARの文字の入り方。
人類が先に戦争仕掛けたって?虫相手に戦争を?そんなの成立するの?なんか、素直に信じられんのですけど…

軍事政権下、恋にスポーツに、若者らしい青春を謳歌したあとは、秀才もバカも当たり前のように軍に入隊する。
男も女も全部平等。訓練も食事も寝る部屋もシャワーも一緒。これならフェミニストも文句ないべ?
参政権ほか魅力たっぷりな市民権を得る為に、良く解らん巨大昆虫と戦ってバタバタと死んでいく若者たち。
走る兵士の息づかい、勇ましい音楽、飛び散る手足。死の生々しさがダイレクトに伝わる。戦車?パワードスーツ?そんなのもったいない、銃持った人間使った方がコスパ良いし…ってかい。死に方グロいわ。無残で恐いわ。観てて過呼吸になりそうだったわ。
巨大な宇宙船の発進シークエンス。宇宙ステーションに漂う被弾した戦艦たち。轟沈するロジャー・ヤング、宇宙に吸い出されるクルーたち。脱線する脱出ポット、宇宙を漂う死体。なんだこの作り込み具合は。
「恐怖心だ…怖がってるぞ!!」『イエアー!!(空に銃バババッ)』ISISか?何と野蛮な、何て無慈悲な、テンション下がるわ。
目の前でボーイフレンドが脳みそ吸い取られて死んだ直後、自分がフった元カレと笑顔でズッ友宣言。変態だ。コイツら絶対変態だ。

主人公側の勝利なのにこのモヤモヤした感じ、一緒に喜べない感じ。この血みどろの戦いを、一歩引いて、戦争とは無縁の安全な場所で観る私らの感覚。
考えたら人類の歴史は戦争の歴史、長い歴史から見ると、今の私たちみたいな平和な状況が稀で、一見野蛮な彼らの姿が、本来の人間社会、人間の本質なのかもしれない。だって彼らのその気持ち、ちょっと理解出来てしまうから。そして“あぁ、平和な国・平和な時代に生まれてよかった”って再認識。
しかし何て映画だ。作った人間も変態だわ…って何だバーホーベンか。スゴいっす。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2021-10-27 18:21:20)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 336件
作品の平均点 6.65点
作品の点数分布
072.08%
161.79%
2102.98%
3133.87%
4144.17%
5329.52%
65215.48%
77422.02%
85716.96%
94112.20%
10308.93%
作品の標準偏差 2.30
このレビューの偏差値 52.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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