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《ネタバレ》 【Before Midnight】《真夜中のまえ》。タイトルから、「日の出から始まったこのシリーズ、この次ってあるのかな?」って思ってしまうよね。9年おきに描かれたジェシーとセリーヌの恋模様。2022年に4作目が創られなかったところを見ると、シリーズは本作で完結なのかな?
3作目ともなると、あれからどうしてた?って近況報告に興味が行ってしまいます。可愛らしい双子が産まれてたなんてねぇ…恋愛モノにおける結婚は一つのゴールだと思うんだけど、二人の結婚後の姿(恋愛モノとして成立するのか?)を描くというのは、ある意味新鮮でした。そして本作がジェシーと息子(連れ子)の別れから始まるのも、略奪婚(?)の戦後処理の面倒さを感じさせます。 双子が産まれて2人になる時間が奪われて、気が付けば9年。ここに来てようやく2人きりの時間が作れたってところが面白いですね。ずっと一緒だったけど恋愛は出来てなかった。みたいな。 2人の状況を表すように、前半は必ず誰かが居ます。娘たちだったり、作家仲間だったり。中盤からようやく、2人でず~~っと喋ってる本シリーズっぽさが出てきます。相変わらずだなぁって思った矢先、まさかここまで濃厚なラブシーンが入るとは思いませんでした。このシリーズで。 ここからは、まさかのこの2人でさえ…と思えてしまう怒涛の展開でした。相手に合わせてきたけど、我慢ならなかった本音。お互い見て見ぬふりをしてきた疑惑。『それを言っちゃおしまい』の決定打を与えてしまった夫婦。夫婦生活の終焉で、人生の分岐点。 ここで高ぶった感情をグッとこらえて、自堕落に流れに身を任せないで成功確率50%の“ザオラル”を放ったジェシーの殊勲賞です。お互いに今のパートナーと別れることは、大きな後悔を残すのは目に見えてます。だからこそ、未来から来たって作り話は、とても沁みました。 私も何度となく、その決断を思い留まるよう、過去の私を説得しに行きたくなります。ザオラル大事。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2025-05-31 07:07:25)
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