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ジュラシック・ワールド/炎の王国 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジュラシック・ワールド/炎の王国
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2018-07-13
ジャンルSF,アドベンチャー,シリーズもの,パニックもの,小説の映画化,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 “Jurassic World: Fallen Kingdom”『没落した王国』。火山で滅びゆくイスラ・ヌブラルを表すのか、ミルズに実権を握られたロックウッド財閥を表すのか、はたまた映画の結末以降の人類を表すのか?
恐竜を逃がしたい主人公たちと、捕まえて金儲けしたい悪者たち。細部は違うけど2作目ロスト・ワールドのリブート作品ですね。もう創ってる側もマンネリズムを承知の上で創ってるというか、本作に至っては、過去作ではお約束だった“人間の手が加えられない自然の中で、悠然と生きていく恐竜たち”って描写も皆無になってしまいました。火山噴火という状況が状況だけに、仕方ない部分ではありますが、溶岩から逃げ惑う恐竜の画と、ロックウェル財閥に拘束された恐竜の画ばかりです。

オーウェンをべろべろ舐めるシノケラトプス、壁を壊す石頭スティギモロクと言った、マイナー恐竜の活躍は観ていてほっこりできました。でもそれ以外、シリーズ定番のブルーとティラノが活躍するくらいで、この作品ならではの恐竜の見どころが少ないんですね。
本作オリジナルのインドラプトルに至っては、前作のインドミナスのようなチート能力が無い代わりに、ずば抜けた魅力も、コイツならではって怖さもありません。観せ方で怖さを演出していますが、もうただの怪獣ですよ。こんな怪獣出すくらいなら、どれだけマンネリと言われても、かつて実在した恐竜の怖さを追求したほうが良かったのでは?と思います。
そして犠牲になるのが悪い側の人間ばかりというのもガッカリポイントです。恐竜たち、相手を選んで襲ってるのか?ってくらい、都合よく悪人ばかりが殺されます。

そしてついに、クローン技術を人間に使ってしまった。けど、劇中の効果の程はよく判りません。まだ小さい女の子だからというのもあるでしょうが、クローンとの違いを比較する人間の子供が出てこないからかも知れません。どうせならグレイ(前作の弟)辺りと同じ歳(前作から3年後だから14歳前後?)にして、比較共演させてこそ活きるクローン設定だったかも知れません。
ハイブリッド恐竜、飼い慣らされた恐竜(ブルー)、クローン人間。もう野生のまま生きている本物の恐竜が、単なる風景に成り下がってますね。かなりお腹いっぱいです。
K&Kさん [映画館(字幕)] 4点(2024-09-16 22:59:49)
その他情報
作品のレビュー数 66件
作品の平均点 5.39点
作品の点数分布
000.00%
111.52%
200.00%
346.06%
41116.67%
52131.82%
61421.21%
71015.15%
857.58%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 43.02
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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