Menu
 > 作品
 > シ行
 > 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
 > K&Kさんのレビュー
志乃ちゃんは自分の名前が言えない のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
製作国
上映時間110分
劇場公開日 2018-07-14
ジャンルドラマ,青春もの,学園もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 人と話すのは問題ないけど、大勢の人の前で話すのが大の苦手です。呼吸が詰まって言葉が出なくなり、何を言おうとしたのか忘れてしまいます。少し前まで全然話せてたのになぁ。出来たことが出来なくなって、結構辛いです。
なので、もし私のクラスに志乃のような子がいたら、きっと見ている私も辛くなってしまう。下手したら『私の方がまだマシ』なんて、彼女を下に見ていたかもしれません。

加代役の子の撮り方が上手かったと思いました。志乃と話すとき、まるでお姉さんのように引っ張っていくと言いますか、加代が志乃をリードしていきます。生活するうえで歌が下手なのは隠せるけど、人前で話すのは誤魔化しようがありません。そんな志乃に対する自信が、加代の表情にも出ていました。それがカラオケで昔の同級生にバッタリ出会ったときの顔。あの、弱みを握られた不安気な顔。自分を守るので精一杯な顔がとても良かったです。

音痴を隠して生きてきた加代を、吃音を誤魔化せずに生きてきた志乃が助ける。2人で目標に向かって動き出す。気持ちの良い二人三脚でした。
それをなぁ、菊池がなぁ…
加代ほど友達作りの上手くない志乃が、しのかよを辞めたくなる気持ちが痛いくらいわかります。マイナスにマイナスを掛けるとプラスになるけど、そこにまたマイナスを掛けるとマイナスになってしまう。それでも、2人が出会う以前よりはちょっぴり前進して終わる。
押見修造作品らしい、決してサクセスストーリーとは言えない、見終わった後スカッとするでもない、リアルな青春の切り抜き方でした。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-04 23:11:41)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4110.00%
5110.00%
6550.00%
700.00%
8220.00%
9110.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 48.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
志乃ちゃんは自分の名前が言えないのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS