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《ネタバレ》 “ Interview with the Vampire”『 ヴァンパイアと会って直接話す』。ライターのダニエルが吸血鬼のルイにインタビューするって意味と、ヴァンパイアの出生の謎を求めるルイの旅も掛かっていそうなタイトル。
トム・クルーズ初の悪役?ただ悪と言っても人間基準の悪。本人はただご飯を食べてるだけ。語り部のブラッド・ピットより名前が先に来るし、作中のインパクトもトムのほうが上。 こんな人気俳優が、18世紀の豪華絢爛な世界で、耽美な夜を延々と観せてくれる、まさに出血大サービス。好きな人にはよだれジュルジュルもんですな。 様式美と悪趣味な殺人。単純に美女の血を吸うだけでないこの映画の吸血鬼。レスタトは『双子とか一家全員一晩でとかセンセーショナルな設定マニア』やサンティアゴは『棺桶に数世紀閉じ込めるとか朝日でじわじわ殺すとか時間を掛けて相手を苦しませたい苦痛マニア』の変態チックな趣向がこの作品の不思議な味付けになっている。 永遠の命は魅力的に感じるけど、ご馳走見て食欲が沸かないのは面白くないなぁ。食欲を満たすのも(たぶん)性欲を満たすのも、血を吸うだけってのは…。 「空虚?それだけ?」レイが過去を振り返る話だけで終わっていれば、吸血鬼のアメリカン・ニュー・シネマ味って映画だった。 最後に今の時代に馴染んで文明を謳歌しているレスタトが出てきて、レイの話はどこまで本当だろう?って。 レイもまた『やむを得ず相手の血を吸うしか無い、人間と吸血鬼の狭間に苦しむ俺。って設定の自虐マニア』なのかも? 【K&K】さん [地上波(吹替)] 6点(2023-09-10 21:43:29)
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