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ロッキー2 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ロッキー2
製作国
上映時間119分
劇場公開日 1979-09-15
ジャンルドラマ,シリーズもの,スポーツもの,スポコンもの
レビュー情報
《ネタバレ》 “Rocky II”あぁ、いまレビュー書いてて思ったけど“2”でなく“Ⅱ”なのって、ロッキーがイタリア人だから、ローマ数字表記のⅡなのね?きっと。
なにか“最後にロッキーが勝つ”って前提の、筋書ありきの映画です。単独の名作ヒューマンドラマの続編であり、ボクシングのアクション映画シリーズへの、橋渡し作品でもあります。
当時の日本ではこの『困難を乗り越え、トレーニングをして、最後は強敵を倒す』ってシンプルなシナリオがウケたんでしょうね。'80年代を席巻した週間少年ジャンプの格闘アクションものの原点が、この作品から感じられます。
そして表現がイチイチ漫画チックです。初見時中学生だった私も、前作が大人のドラマだったのに対し、急に少年漫画っぽくなったなって思っていました。

序盤こそ前作の続編として静かに始まりますが、動物園で告白するのって、前作でガッツォの部下が「エイドリアンとデートなら動物園にでも行けよ」ってからかわれて、ロッキーも怒ってたような?まぁでも、温かくて良いシーンだけどね。
結婚式のシーンも良かったです。ポーリーにミッキー、ガッツォ(!)にグロリア(ペットショップのオーナー)が出席する、主賓が消えたら横の繋がりが全く無くなる結婚式だけど、前作の繋がりが感じられて、私は好きだな。
そして冗談のような悪夢のCM撮影。確かに、ガッツ、輪島、渡嘉敷、内藤…有名ボクサーってバラエティ番組で観る機会が多かったですよね。それ以外のボクサーは、あまり観る機会は無いから、ロッキーのような真面目なタイプのボクサーは、第二の人生の、チャンスを生かせず、人知れず消えていくんでしょう。

ロッキーの度を越した豪遊っぷりは、今後の転落人生を簡単に想像させますし、エイドリアンが妊娠→出産で倒れるのも、ドラマとしてはよくある展開。言葉は悪いけどベタです。絵に描いたような私生活のどん底と、ずっと寝ないで看病するロッキー。当時は涙ぐましく感じましたが、鼻のチューブとか点滴や心電図もないエイドリアンは、ただ寝てるだけに観えて、そんなに危機感を感じません。エイドリアンの「Win…Win!」は、タリアがこの映画で一番可愛いらしく観える名シーンです。ここにトレーニング中の音楽を被せ、ミッキーの掛け声が入るのは、何とも漫画チックな展開です。ロッキーってこんな映画だったっけ?

前作でも生卵飲んだり、冷凍肉叩いたりと珍しいトレーニングがありましたが、今回はニワトリ捕まえたり、鉄ハンマーで鉄板叩いたり、丸太抱えてうさぎ跳び…効果は解らないけど、お金のないロッキーのハングリーさを表すとともに、きっと、当時世界中で流行り掛けてたジャッキーのカンフー映画からもインスピレーションを得たんだろうな。と思いました。
仕上げはロッキー走りにロッキー階段。このジョギングで子供たちが追い掛けてくるのが訳が分からないですね。なぜかアメリカ国旗(続けて万国旗)の並ぶ車道を走るロッキーと子供たち。階段の頃には子供たち凄い数になってます。もう笑うしかないフィーバーっぷりです。この盛り上がりっぷりって、アポロと試合をしたボクサー、ロッキー・バルボアの応援としてでなく、スタローン演じる映画“ロッキー”の主人公が走ってることへの、盛り上がりに思えます。こんな映画だったっけ?

最後の試合は乱打乱打の乱れ打ち。序盤から終盤まで、疲れを知らないハードパンチの打ち合いです。あれだけテンプルにレバーにボディにガンガン強打が当たってるのに、格闘ゲームのキャラみたいにず~~っと全力で打ち合ってます。長期戦こそ前作みたくクリンチが増えるものだと思うけど…。そして最終ラウンドでダブル・ノックアウトって、絵に描いたような漫画展開。直前に観たファーゴより、コッチのがよっぽどコメディに思えます。
K&Kさん [地上波(吹替)] 5点(2025-01-19 00:48:09)
その他情報
作品のレビュー数 142件
作品の平均点 7.18点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
210.70%
310.70%
410.70%
51913.38%
63021.13%
73222.54%
82719.01%
9149.86%
101711.97%
作品の標準偏差 1.65
このレビューの偏差値 41.99
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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