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《ネタバレ》 笑いあり涙ありの感動作なのですが、特に笑いのパートが、非常にわざとらしくて笑えないものであり、序盤30分程は激しい振るい落としを掛けてきますので、そこを何とか踏ん張る必要があるのかなと思います。「常磐ハワイアンセンター」という素材自体は、非常にポテンシャルが高くて、目の付け所がいいなと思いました。国内で石炭産業からの転換に成功した、ほとんど唯一の例だと思いますが、炭鉱という昭和のノスタルジー、フラダンスという明るい南国情緒と奥深さ、スポ根的な要素、村おこし的な要素などなど。ノスタルジーというか、現在に至るまでに日本人が積み上げてきた、歴史の1ピースとして愛おしく思えてきて、時の流れの重みに押されてブワッと来るんですよね。というように非常にいいところと、非常に惜しいところが混ざっていて、もうちょっと洗練したものにしてもらえると、見る方もずっと楽なのになぁと感じました。富士純子とか岸部一徳とか凄みのある演技ができる人も、終盤までは、過剰演出に引き摺られて、今ひとつなんですよね。
【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-02-22 18:05:53)
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