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この映画でのウッディの立ち位置はかつてのプロスペクターやロッツォ・ハグベアに近くなっています。自らの規範とエゴのために他者を巻き込んでしまい、過ちを犯す側になっています。この映画は過ちを犯す不完全な存在に対する断罪ではなく共感の物語です。ボニーに対するウッディの共感、ギャビーに対するウッディの共感、そしてウッディに対するボーの共感。悪役に対しざまあみろと言う気持ちにさせる結末ではなく自分と同じ部分を見出し救いの手を差し伸べる物語です。むしろ前作までのストーリーに違和感を感じていた側なのでこちらの方がしっくり来ました。フィクションの存在意義があるとすれば嫌なものがない都合の良い世界を描くことでも、嫌いなものを攻撃して気持ちよくなることでもなく、他者の立場を理解し共感することだと思います。このシリーズがそちら側に変化したことはとても嬉しいことだと思います。
【Сакурай Тосио】さん [DVD(吹替)] 9点(2023-03-26 22:31:32)
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