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家族を想うとき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 家族を想うとき
製作国英,仏,ベルギー
上映時間100分
劇場公開日 2019-12-13
ジャンルドラマ,ファミリー
レビュー情報
ドラマ性も情緒のかけらもなく徹底的にリアリズムを基調にした作品です。これを見れば映画のリアリティには手持ちカメラの揺れも長回しも関係ないということがよくわかります。家族以外との繋がりがなく多様な人間との交流の機会もなければ団結しての抵抗も願えない、確かにこれはイギリスに限らず日本でも同じ状況が見られる紛れもない現代社会の現実そのものであり、83歳の監督がここまで社会に対して冷静で客観的な視点を持てているのは驚異的ではあります。ただあまりにもこれは現実そのものでしかなく、それはそれで凄い映画と認めざるを得ないのですが見ていて途方に暮れてしまうだけというのが正直なところです。ところどころにクスッと笑えるような台詞もあるのですが、この作りだと笑うに笑えません。安易に救いや泣ける展開があればいいとは言いませんが、この映画にはリアリティ以外に評価できる点がないように思えます。自分の家族以外への広い視野を持てない人間が主人公とはいえ、映画で描かれる世界もまたそこから広がっていくことができないところも欠点だと感じます。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-10-11 23:34:19)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.90点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 46.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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