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西部戦線異状なし(2022) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 西部戦線異状なし(2022)
製作国独,米,英
上映時間148分
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,歴史もの,小説の映画化,配信もの
レビュー情報
西部戦線異状なしが再度映画化されるのを知った時、今更これを映画化するの?というのが正直な感想でした。この映画がアカデミー賞を取れなかったのは新しいものが何一つ描かれていないからでしょう。原作が古いというだけでなく最近の作品としても1917の二番煎じ感は否めませんし、予算もそれより少ないためかスケールでもやはり負けています。兵士も人間だった、その人間性を奪った戦争は悪である、確かにそれは正しいですし何度でも語る価値はあるのでしょうが、それはまた単純かつ素朴な認識でしかないとも思います。第一次世界大戦はそれ以降の戦争と比べると兵士の犠牲ばかり語られて民間人の犠牲があまりピックアップされないのはなぜなのでしょうか。確かにこれは現代の技術で作ることのできる最高にリアルな塹壕戦なのかもしれません。ただ1930年版と比べてこの作品の映像が本当にリアルなのかは一考に値するでしょう。汚しや特殊メイク、画面の色遣いは今の戦争映画というジャンルの流行りに合わせたものでしかなく、絵画的な美しいロングショットが何度も挿入されたり、ホラー映画じみた画面の薄暗さは果たして当時の空気感を伝えるという点で1930年版より優れていると言えるでしょうか、むしろFPSゲームに近い部分さえあります。正直陳腐化した戦場の表現よりも農家からガチョウを盗み追われる場面の方が身に迫る恐怖と後ろめたさを感じました。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 4点(2023-09-01 23:28:14)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 41.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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