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ミツバチのささやき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミツバチのささやき
製作国スペイン
上映時間99分
劇場公開日 1985-02-09
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 セピア調のノスタルジックな映像と純真な子供たちを微笑ましく眺める、要はアナ・トレントがかわいいから人気があるだけの映画という偏見を持ってたのですが(笑)、改めてじっくり見ると結構ストーリーも理解できました。言わば壁にぶつかって割れる卵があるなら壁がどんなに正しく卵が間違っていたとしてもそれでも割れる卵の側に立つという話ですね。映画の中のフランケンシュタインの怪物、踏み潰される毒キノコ、銃殺される脱走兵、アナは大人たちがそれらを間違っている側に位置付けようとも彼らに想いを寄せ続けるのです。ただ抑圧という行為に批判的ではあってもそもそも壁が正しくないのではないかというところまでは踏み込まない、当時のスペインの政治状況もあってか踏み込むことができないところがあるように感じます。今見るとメタファーを多用し直接的な描写を避けるのはうっとうしいところもあり淡々としすぎで刺激がなく物足りない部分もあります。まあ逆にフランコ独裁という政治背景を踏まえなくても子供心に残る違和感をベースに仕上げたところが多くの人間に好まれる普遍性を獲得できた要因でもあるのですからそこは痛し痒しではありますね。
Сакурай Тосиоさん [映画館(字幕)] 6点(2023-09-27 23:39:23)
その他情報
作品のレビュー数 101件
作品の平均点 7.56点
作品の点数分布
010.99%
110.99%
210.99%
321.98%
443.96%
554.95%
687.92%
71918.81%
82524.75%
91716.83%
101817.82%
作品の標準偏差 2.06
このレビューの偏差値 46.32
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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