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この映画は、一言で言うと「分からねぇ」(笑)オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」が未見の身で言うのもなんですが。見た人は分かると思うんですが、主役のトム・クルーズに対するペネロペ・クルスの接し方の態度が場面場面で違うんです。邪険に扱ったかと思ったら、次に会った時には優しくなる。ああ、どちらかの彼女は幻なんだ、とボクは思いました。けど、そのうち、どっちが現実世界なのか分からなくなってしまう。多分、これは意図的にやってる事なんだろうけど。竹本健治の「ウロボロスの偽書」を彷彿とさせますね。好みの問題で言うと、ボクはこういう迷宮タイプのストーリーは苦手です。ミステリー好きとしてはストーリーの中でハッキリとした結論が出ないと納得いかないんです。ひとつの答えが出た後で『実はまだ解き明かされてない謎があるんだよ』っていう終わり方なら良いんですが、「バニラ・スカイ」は全部謎だらけですもん。解答集のない問題をやらされてる気分でした。答えは自分で考えるものっていう言い逃れは、この映画の場合はダメだと思う。良かったのは、キャメロン・ディアスの演技力ですね。彼女はメキメキと力を発揮してる。もう二度と「マスク」のような映画には出ないでしょう(笑)
【ウェザー・リポート】さん 4点(2002-08-30 13:10:11)
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