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イチオシの映画。10点満点にしてもいいくらいですけど、濫発を避けるといった意味合いで、少し控えめに9点にしました。序盤で日本軍のマーチがかかるシーンでは、おもわず笑ってしまいました。本当は笑っちゃいけないのに、なぜだろうか。いまでも不思議だ(笑)。それと、香川照之っていう人の演技力はスゴイ!とにかく迫力がありました。上司に掛け合った直後に、同じ日本兵が花屋を蹴ったり殴ったりしたけど、別にどうってことはなかった。昔は体罰もありだっただろうし、日本の上下関係というのはこういうものだから。日本軍そのものの描き方も上手かった。チアン・ウェンは親日家だと観る前に知ったけど、よく描けたなあって感心しましたね。花屋が農民を殺害したシーンも、「すげーっ!!」って思ったけど、同時に「いいな~」って感服もしました。加えて、締めもめちゃくちゃいい。あそこだけカラーにすることで、観ているこちらに衝撃を与えるようで。だから、日本・中国という国境枠的な次元の低い戦争話ではなく、タイトル通り 人間の心の‘鬼’を描いた話ですね。
【ネクセル】さん 9点(2002-12-25 22:06:02)(良:1票)
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