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椎名桔平、いいですねえ。以前から注目していましたがこの作品は彼のはまり役でしょう。現代のメイクアップアーティストと異なるのは依頼人の心の化粧を施すのが化粧師であり、依頼人の身体的特徴を生かした美の表現者がメイク・・ということでしょうか。前者は癒され、後者は自信を得る。生きる時代の違いとはいえ前者が個性的で、後者がカタログ的に感じるのはなぜだろう(失礼)。椎名桔平演ずる小三馬の表情、動作は化粧を施す女性の心を解放していくような慈愛に満ちている。化粧のシーンは華道、茶道に通ずる道を感じさせた。それは、悲しみを知っているからこそ表現なしえた小三馬の芸術といっても過言ではないだろう。
【天地 司】さん 8点(2003-03-10 19:00:08)
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