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十九歳の地図 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 十九歳の地図
製作国
上映時間109分
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
若者の孤独と絶望からくる心の屈折。どうしてそこまで暗いのかと言いたくなるほどの映像は主人公のどうしようもない心情を描くのに充分で苦しいほどにその気持ちが伝わってくる。中上 健次の原作と比べると主人公である吉岡と生活を共にする中年男、紺野との関係は映画版では奇妙な交流となっている。原作では吉岡は紺野のことを心底、嫌っているのだ。自分は原作の紺野が好きになれず、映画版の方はどうかなと見る前から思っていたものだ。しかし、紺野役の蟹江 敬三の演技は見事。そして、まりあ様役の沖山 秀子。この人の存在感は強烈の一言。もちろん、本間 優二もいいけど。すべてがやるせないのだ。この気持ちわかるなあ。それを言葉の暴力として発散させるのもすごいが、結局は何も変わらない。ラストにしてもそうだ。泣きくずれてしまう吉岡。孤独が増すだけの悲しい結果が待っている。この映画、それがすべてだね。  
本間さん 8点(2002-11-11 21:38:56)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 54.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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