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ユリシーズの瞳 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ユリシーズの瞳
製作国仏,伊,ギリシア,英,独,ユーゴ
上映時間177分
ジャンルドラマ,戦争もの,ロードムービー
レビュー情報
映画生誕100年目の年に公開された、色々な意味で凄い映画。長い亡命生活の末故郷に帰り、今度は自身の失われた時間とバルカン半島の歴史=幻のフィルム「失われた眼<眼差し>」を辿る旅に出る映画監督A=長い遠征から故郷に帰ったオデュッセウス(木馬作戦で有名なトロイヤ戦争から凱旋し、再び旅立ち、海上での放浪などの苦難をなめつつ故郷に帰り、妻ペネロペイアと再会するギリシャ叙事詩「オデュッセイア」の主人公、ユリシーズとはオデュッセウスの英語読み)=アンゲロプロス監督という図式。作品中1人4役の<マヤ・モルゲンステルン>演じる女性達は、永遠の妻ペネロペイア=失われた時間の象徴。プロット自体を楽しもうとすると眠くなるだけで、全く面白くない。むしろ上記のような図式を頭に入れつつ、記録映画を見るように、長回しによる美しくも哀しい1シーン1シーンを楽しんだ方が良い。ちょっと笑えるのは、5年間をワンショットで見せる強引なシーン。圧巻は映画の歴史を語るかのような、冒頭のモノクロからカラーへ移るシーンと、ラストの霧の中、音だけによる惨殺シーン。戦場と化したサラエボで、幻のフィルムを保管している映写技師の老人が、ベルイマン作品常連の<エルランド・ヨセフソン>というのも泣かせる。
クロマスさん 9点(2003-02-15 00:42:45)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
114.17%
214.17%
328.33%
400.00%
5416.67%
6625.00%
7520.83%
828.33%
928.33%
1014.17%
作品の標準偏差 2.14
このレビューの偏差値 56.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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