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今更ながらこの作品が1984年だという事実に驚く。宮崎作品を通じてはやはり空への憧れというものがいつも後について来る。ナウシカのメーヴェ、ラピュタの飛行石(空族の飛行機も)、キキのホウキなどなど、空を自由に飛ぶ主人公たちを見るたびに感情移入している自分と、俺はああいうふうには飛べないんだという悲しさを感じている自分がいる。主人公のナウシカについて言えば、彼女は強すぎる。周りの男が束になってもかなわない強い精神を持っている。そしてその強さの源には女性の優しさがある。彼女の背負っているものを考えると、周りの者は声を失ってしまいそう。そしてナウシカの背負っているもの自体が彼女を更に強くしていく。ユパさえもナウシカが胸をうずめて泣ける相手ではなくなってしまう。ナウシカに心からの安心と笑顔を与えることの出来る人は現れるのだろうか。
【マサ】さん 8点(2003-04-16 13:46:22)
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