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草原の輝き(1961) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 草原の輝き(1961)
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1961-11-17
ジャンルドラマ,青春もの,ロマンス
レビュー情報
カザンの若々しさが冴えた、忘れられない青春映画です。抑圧的な母親に支配されているため、ベイティの要求に答えられないウッドの苦悩や戸惑いがリアルに迫ってきます。若すぎるがゆえに理性と抑え切れない衝動の狭間で葛藤し、バッドの裏切りによって心が壊れてゆくディーニーがあまりに痛々しく、この二人の恋の結末はあまりに切ない。監督が違えば、単なるメロドラマに終わっていたかもしれない。原作を書いたインジ自らの優れた脚本の功績も大きいように思う。ディーニーがバッドの農場を訪ね、彼に別れを告げる背中は、恋の嵐はとうに過ぎ去り、残ったのは埋めようのない痛みと、孤独、それらを物語っていたように思う。しかしそうして人は成長してゆく。もう違う道を歩み始めたことを悟り、その思いを胸に、歩いてゆく彼女の表情が脳裏に刻みついて離れません。思わず涙しました。ウッドの体当たりの演技が素晴らしいです。バッドの父を演じた、パット・ヒングルの脂っこい演技も印象に残りました。胸に残るほろ苦い痛みが、深い余韻をもたらします。
ノブさん 8点(2003-02-02 15:34:38)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 38件
作品の平均点 7.45点
作品の点数分布
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200.00%
325.26%
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5410.53%
6615.79%
7513.16%
8821.05%
9821.05%
10513.16%
作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 51.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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