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もう5回は見てると思いますが、不思議な事に私が年を重ねるにしたがってその切なさや美しさは数倍にも膨れ上がります。別れた後のお互いの気持ちを考えるだけで切ないです。しかもSFでありながらヘタな小細工はしません。初めて二人が出会うシーンでは窓に映ったジェーン・シーモアとそれを見るクリストファー・リーブというシーンでお互い時間と言う壁が障害であることを何気なくみせていたり、現代でベルボーイをしている老人を過去でもしっかりと描いている。すごいのはそのタイムスリップの仕方でタイムマシンとか魔法とかではなくただひたすらに念じるという行為。バカなと思われるかも知れませんが、突然生じた時空のゆがみとか大げさなタイムマシンとかに比べるとよっぽど人間的で説得力がありますよ。しかもクリストファー・リーブの巧さ。恋人を失ってから呆然と動かなくなった彼の演技には心を打ちます。ホント、死んだ魚のような目で全く動かない。又判りやすい伏線が張られ、タイムパラドックスとかそうゆうややこしい事は一切抜きで主演二人のラブストーリーに重点を置くのもこの監督のやさしさだと思います。突然訪れる悲しい結末、しかしラストシーンではそのモヤモヤしたやり切れなさを昇華させてくれてます。(取って付けたようではありますが...)また数年後に見たい作品です。
【さかQ】さん 10点(2003-03-08 21:28:11)
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