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リンチマジックにしてやられたという感じです!自分なりに解釈してほっとしたと思いきや果たして本当に正しいのか、何かを見落としているような感覚に襲われ不安にさせてくれます。主演二人の対照的な人物像がこの作品を物語っています。ブロンドとブルネット、清純美と官能美、光と影、そして幻想と現実。ストーリーの解釈としてはあの青い箱を開く前と後が幻想と現実の境目なんですが、コインの表裏の様にどちらも現実で別の次元で存在している話だとも取れます。そういろいろと語りたくなる映画ですが、前半の展開にとってつけたような伏線も実は現実から目をそらせるためのリンチマジックにはまっている気がします。この監督の好きな所はカットに余韻を残すところです。そしてユーモアと恐怖を混合させるところです。不条理なシーンで笑わせ油断をさせておいて一気に恐怖に陥れるところですね。ツインピーカーには微妙にリンクした作風(赤いカーテンの小人とかウェイトレスの名前が”ダイアン”だったり...)があって嬉しい限りです。感じた方がいらっしゃるかは解りませんが、クラブ・シレンシオでのシーンではスクリーンを隔てて観ているこっちの世界が繋がっているような感覚を覚えました。こういうシーンが作れるだけでもこの監督の力量はスゴイ!!相変わらず凝ったセット(家具とか)の数々はオシャレですよね。
【さかQ】さん 8点(2002-03-26 04:59:24)
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