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薄れゆく記憶のなかで のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 薄れゆく記憶のなかで
製作国
上映時間96分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,青春もの
レビュー情報
物語前半は将来に不安を抱く主人公と暗い過去を引きずった同級生の少女の初恋。そして後半はその痛々しい悲恋を描いています。前半のノリで観ていると急に突き落とされたかのような展開にいささか驚きますが、物語の端々でこれからの不幸な出来事を暗示するかのようなシーンが多々出てきます。この監督さんはとにかく余韻を大切にします。彼から貰った残暑見舞いの葉書、燃える俳句、飛んでいくタコの風船等重要なシーンをじっくりと見せていくんですね。それに加えこれから起こる出来事への暗示のシーン。「ああ、この女の子って何かあるんだな。」と思わざるをえません。初恋までの展開も「これって実話?」と思わせるほども実に自然な描写で感動すら覚えます。一緒に帰る二人は会話が成り立たない、三者面談での雰囲気、レストランで口実をつけてコンタクトをねだるシーンなど観ている側としては遠い昔を懐かしみながら入り込んでしまいます。主演の二人は演技と言うよりはまだ未熟でそのままな感じですが、決してダイコンではありません。後半での展開にちょっと無理矢理悲劇に持ち込んだ感はありましたが、それもラストで救われる主人公の少年の涙に免じてOKです。ホント、切ないです。この作品が丁寧に作られており、良質なことを感じて欲しいです。BGMもエンニオ・モリコーネ風でノスタルジックでいいです。
さかQさん 8点(2002-04-24 03:52:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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6116.67%
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作品の標準偏差 1.60
このレビューの偏差値 52.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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