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宮沢賢治の宝石の様な言葉の集まりが見事に、そして忠実に具現化した素晴らしい作品でした。文章を読み、頭の中に描いたぼんやりと描いていた原作の世界がはっきりと視覚に映し出されるような感覚でした。台詞もプロの声優さんが喋るといかにも自然で、また音楽も異国情緒とファンタジーの調和が宮沢賢治の独特の節回しとピッタリ合っていましいた。猫を擬人化していたのも各人が持つイメージを壊さず、しかも違和感が無くスッと入って来て感嘆しました。主人公の声をあてた田中真弓さんの演技力はこの頃から既にあったんですね。静かな物語とほのかに漂う哀愁など文句の付けようがありません。この映画とは関係は無いんですが、吉良吉彦(ZABADAK)の「宮沢賢治の幻燈」というCDもオススメです。まさにジャパニーズファンタジー!おまけに歌詞本のイラストは天野喜孝なのでこれだけでも一見の価値アリです。
【あっちゃん】さん 10点(2002-01-14 01:23:02)
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