みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
85.月光降り注ぐ中,たった二人のコンサート。死を目の前にしたときのピアノの音色は,いったいどれほど美しく響いたのだろうか。あの1シーンのためにこの作品は作られたのだろう。・・・いざという時のため,私も何か習(略 【さそりタイガー】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-06-28 01:43:41)(笑:2票) 84.淡々と静かで、力強い映画だった。主人公シュピルマンは無力だ。この映画は彼の気持ちには全く踏み込まないし、ほとんど語らせない。主人公は、ただ自分のために、逃げる。命がけで自分に手をさしのべてくれた人々が、そのために危険な目にあい、命を落とす。彼は手をさしのべてくれる人々と共に闘うこともしないし、何が何でも生き抜くという信念があるようにすらも見えない。「水が出ない」シーンで、私は何だかシュピルマンという人は無邪気に蛇口をひねれば水が出るように、味方が現れるように思っていたのかな、と思った。どちらかといえば「塔のお姫様」タイプである。最後に命を助けてくれたドイツ人将校も、シュピルマンは救えないし、救えなかったことを後悔するようなセリフすら出てこない。感傷的な言葉も全く無いし、自己弁護の一切がない。だから最初に見たとき、私は自分だけが助かる主人公に共感できず、それよりも、映画の中に出てくる名もない人々の悲劇に泣いた。理由もなく虐殺される人々。ある日突然生活が覆り、抵抗も出来ず、殺される。もしかするとそれこそが、ポランスキー監督の描きたかったものなのかもしれない。シュピルマンが目撃した光景だけを描く形なのだが、「シンドラーのリスト」よりもユダヤ人迫害の事実が上手く浮き彫りにされている。生き残った、それだけですごいことなのだと分かる。大禍を運良く生き残った人々は、何かしら誰かの命がけの厚意を受けたことに感謝すると同時に、自分だけが生き残った痛みを心の奥に抱えているのかもしれない。何度かこの映画を観たら、そんな気がした。 【ルクレツィアの娘】さん 7点(2004-01-28 22:10:33)(良:2票) 83.虚無感と嫌悪感が同時に襲ってくるような映画。感傷も救いもなし。ヒーローも存在しない。むしろ、ヒーローたりえる人から先に死んでいく。しかし、それが当時の現実であり、この映画の中ではまさしく、嫌悪の対象となるようなことが当たり前のように行われている。そのような事実をわれわれの眼前に突きつけただけでもこの映画は成功といえるのではないだろうか。 【犬】さん 7点(2003-12-01 23:20:38)(良:2票) 82.ポーランドの退廃したセットに絶望感を覚えた。見事な再現だった。ポーランドの国歌は希望に溢れる明るいメロディなのに。 【Michael.K】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-20 19:52:12)(良:1票) 81.周りに散々迷惑をかけつつまんまと自分だけ生き延びる主人公に、有罪判決を受けながらちゃっかり逃げおおせたどこかの映画監督の姿がダブって見えました。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 03:53:42)(笑:1票) 80.戦場に放り込まれてもなお音楽を愛し続けた、一人のピアニストによる愛と感動のストーリー。今、劇場が涙で包まれる……! って感じの映画かと思ったら全然違うんでやんの。なんか知らんけどいっつも泣きそうな顔した情けねぇ顔のオッサンがひたすら逃げ回る映画。愛も感動もナシ。「映画史上もっともカッコ悪いヒーロー」とどこかで紹介されていたという話も頷けますね。だが、それが良い。主人公が無力であることによって、あの時代に虐げられていた人々の鬱積とした気持ちが手に取るように伝わってくるワケだ。そういう点で制作側の試みは成功してるんじゃないですかね。エンターテイメント的な要素はあまりないけど、こういう映画こそ後世に残すべきなんだろうな。そして学校の社会科の時間に見せられた学生があまりのダルさに居眠りをする。これはそんな映画になっていくと思います。 【コバ香具師】さん 7点(2004-10-04 11:32:46)(笑:1票) 79.作品賞、なんで人殺ししたおねえさん二人が踊ってる方へ持っていかれたのか?去年の米国の状況か?ただ単に楽しい方がいいのかな?とか疑問でした。が、私の勝手な解釈ですが、ちょっと納得もいきました。 とにかく終盤の好転がとてもあっさりしてて驚きです。解放後、見違える様になった彼の姿に、平和の素晴らしさを実感して感動するか OR 芸に秀でたアンタだけラッキーやったなあー(同時にオスカー個人賞だけ獲ったのは皮肉だ)と思ってしまうかで印象が違うのかなー、と思います。私はその両方を同時に感じたのでストレス持ちました。 うちの子どもは、ピアノ弾く草なぎ君、なんて言います、この子が何年かあとにこれを観て、前半に何も感じない子であってほしくない、という恐怖も感じます。ですが私自身この子に戦争の酷さを教えきれる自信がなく、親として情けない思いで一杯です。 【かーすけ】さん 7点(2004-01-23 03:00:11)(良:1票) 78.私も期待しすぎて見てしまった事もあり10点!と言うわけではありませんが、良い映画だったと思います。「主人公が自分だけ助かろうとして逃げ回っているのがちょっと…感動できない」みたいなコメントや、いっしょに見た友達も似たような感想を言っていましたが、私も一瞬そう思いました。確かに判りやすいお涙ちょうだいの映画ならそういう自分を犠牲にし人を助け・・・という展開もアリかもしれません。けれど、人間をそこまでにしてしまうのが戦争なんじゃないかなとも、思いました。最後に捕らえられたドイツ兵が「シュピルマンを助けたのだから、助けてくれ」と自分も助けたんだからお前も助けろみたいなことを言うのも、私ははじめ「結局は人間て汚いな、結局は自分がいちばんかわいいんじゃん」と思いましたが、プライドを捨て、命乞いをしてまでも「生きたい」って思って何がなんでも生きようとするのが、人間の姿な気がしました。同じアウシュビッツを舞台にした映画の、自分を犠牲にして子ども達と運命を共にしたコルチャック先生も尊敬しますが、意地でも生きぬいたシュピルマンやその他の生き残った人達も尊敬します。かっこいい人のかっこいい話じゃない生身の話だと思いました。 【恭子】さん 7点(2003-05-06 12:48:35)(良:1票) 77.逃げ回ってるシーンが多く、ピアニストとしての特徴を発揮する場面が少なかった。色んな人に助けられたあげく、最後はスマートに演奏して終わりっっ、物足りない。 【millefeuille】さん 7点(2003-02-18 01:55:21)(良:1票) 76.戦時中のワルシャワでのユダヤ人の扱いが生々しく描いてあり、改めてホロコーストの恐ろしさを実感する。多くの人の支援により(終盤のドイツ人将校含む)生き延びるわけだが、戦後、それらの人々との再会や交流まで描かれると良かった。好み30/50、演出12/15、脚本8/15、演技7/10、技術9/10、合計66/100→7/10点 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-01-06 22:47:05) 75.ユダヤ人迫害の内容と迫害された一家の様子が良く分る映画です。しかし、その後、ユダヤ人の国家であるイスラエルがパレスチナの人々を何十年に渡って迫害し続けている現実も一方にあります。同じことをやっているんだよね。以外に思ったのは、初めのうちは、ドイツが実施したユダヤ人隔離政策は、それほど厳しい内容ではないこと。よっぽど当時、アメリカが国内にいる日本人を強制収容所に入れた内容のほうが人権を侵害している。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-05 09:19:15) 74.ユダヤ人迫害、ホロコーストに対して翻弄される主人公と家族。主人公はひたすら逃げるだけだが、とてもリアルに恐怖が伝わってくる。無理だったのは承知で、いま全員で蜂起すればいいのに…と何度も思った。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-08 08:33:18) 73.ホロコーストを奇跡的に生き抜いた主人公の原作による実話映画ですが、その組織的大虐殺の凄惨さを他の映画等で知っているつもりでも、改めて見せられるとやはり言葉にならないです。このような映画を観る度に、未だに世界共通ルールを築けない人間の帰属意識の強さを感じます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-16 19:32:45) 72.凄く感慨深い作品。ただ、長い、、、かな。『ショーシャンク~』同様に二分割して観る事でじっくり観る事ができました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-01 02:31:50) 71.もっと期待したけど普通に面白い出来だとおもう。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-10 02:20:26) 70.過酷な戦争下において生きるか死ぬかを決めるのは所詮運でしかないというのを感じました。1歩踏み間違えただけで死へと向かう生存へのレールを奇跡的な運1つで乗り切った男のドラマ、堪能させていただきました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-23 22:26:20) 69.普通によくできた作品と思います。芸は身を助く。 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-01 10:39:19) 68.万人共有の熱い記憶と思われていたものも、時がたつと冷たい歴史記述になっていく。その熱量を少しでもとどめておきたい、という強い意思が感じられた。ナチ下のユダヤ人の生活を再現し記録する意思。じわりじわりと追いつめられ追い立てられていったその細部。踊れと命じられる屈辱。あるいは気まぐれの処刑、6人を撃ち、7人目の前に弾を込めなおすわずかの時間の、もしや、という一瞬の期待も描く。さらに「立て」に応じられなかった車椅子の老人の末路。一つ一つのエピソードが重い。主人公は窓から見ている。ユダヤ人やポーランド人の蜂起も、窓から見下ろすだけで参加はしない。見る人に徹していただけに、外へ出ていったときの、なにか剥き出しなるような怖さが特別だ。『裏窓』のすぐれた応用になっている。遠く上から見ていた殺された女性の死体と向かい合うように伏し、死人の振りをしてドイツ兵をやり過ごす場の生々しさ。映画の前半は、集合場所や貨車など、高密度で人々が画面を埋めていた。後半は一転して無人の世界、世界そのものの廃墟のような光景、その落差がなによりも雄弁だ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-21 12:16:14) 67.リアルです。それゆえ、主人公に感情移入出来ました。 映画というより、ドキュメントを見る感覚で観たほうがいいのかも。 【ひめ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-02 15:02:17) 66.リアルな描写で描かれているため重く後味は悪いけど内容は深い。人間として考える事が多くある。 見ていると怖くもなりあるときは激しい怒りで攻撃的な憎しみを感じた 恐怖と怒りと憎悪の産物が戦争であるのかもしれない。 【甘口おすぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-24 22:38:42)
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