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【クチコミ・感想(7点検索)】
6.つげ義春の「リアリズムの宿」とはなーんにも関係ない作品なんだろう、と思ってたら、最後にリアリズムの宿が登場します。ダメ押し、といった感じですね。すでにこの映画ならではの世界、というか空気を、堪能。アホらしく、マッタリとして、にも関わらず唐突さが意表を突いたりも。
主人公のひとり旅ではなく、冴えない男ふたりの旅を描いたことで、原作とは違った「映画らしさ」が出ています。
男女3人が、ボケーッとゲーム機の画面を眺めていて(類似のシーンは他にも登場するけど)、しかし実際はそこにゲーム機があるわけではなく、撮影のカメラが置かれているもんで、3人と我々が向かい合う形になる。カメラを通じて意味も無く登場人物と我々とが向かい合うこの時間帯、一体なんなんだ、と思いつつ、野郎2人の顔を見てもしょうがないので、ついつい視線が尾野真千子の方に向かってしまう。いかん、映画なんだから、やはり画面の一点ではなく、隅々まで視線をはしらせるべきだ、という思いとの葛藤。煩悩というべきか。
それがまたアホらしくて。
そういう煩悩を余所に、たとえ誰も見ていなくても、荒波は今日も海岸に押し寄せ、雄大な光景を人知れず繰り広げる。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-23 22:39:21)
5.たぶんいろんな人が言っているだろうけど「良くも悪くも邦画らしい」
くるりの主題歌「家出娘」がよくあっている。
間と小ネタのチンタラロードムービー。
出てる女の子がちょっとかわいい。
かわいすぎず、かわいくなさすぎずの絶妙なバランス。
最後に二人が言ってたことは私も同意。
冬になるともっかい観ようかなと思うけど結局観ないんだなぁ~(笑) 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-25 10:31:53)
4.単純な面白さで言うと山下監督のデビュー作『どんてん生活』のほうが面白かったんですが、こちらの作品のほうがさらに共感できるものになってます。知ってるだけで友達まではいかない関係の二人が距離を置いたまま、ぎこちない空気の中でそれでもぎこちなくないようなフリをしながら、でもやっぱりぎこちない関係をうまく見せていて、その行動や言葉や表情や静かな間にいちいち共感する。山下映画の間は独特であってもけして不自然ではなく日常の間なのです。で、一人の謎めいた女が加わることで二人の間にあった空気が飛躍的に動き出す。ここでもドラマチックな演出はせず微妙な空気の変化を映像で見せる。笑いのとりかたも自然でいい。最後の宿は一歩間違えばホラーです。箱根広記さんのレビューにある布団の中での会話は誰もが笑うことを保証します。それほどに面白いんだけど、けして作られた笑いじゃなくてあくまで日常で経験する笑いです。それを映画でやっちゃうから凄いんです、この監督は。 【R&A】さん 7点(2005-03-24 14:58:31)(良:2票)
3.話の内容が最初から解りやすくて、おもしろかったです。「間」については後半飽きてきましたが全体的には良作だと思いました。ラスト間際、布団内での二人の会話には一緒になって笑ってしまいました。「くりいむレモン」再見する価値ありそうです。 【やっぱトラボルタでしょう】さん 7点(2005-01-10 16:08:54)(良:1票)
2.山下監督という人は、アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュと比べて語られる事が多いようですが、僕からすると、例えば本格的なインドカレーやタイのカレーも美味しいけど、やっぱしハ○スバーモンドカレーとかが口に合うよねえってな感じで、あと歳が近い事もあるのか、結構親しみを感じます。【シネフィルと愉快な仲間たち】さんのおっしゃるように、相手が年上か年下か気にする風潮とか(学校を卒業してからも「同い年だけど学年は一個上」とか言いますもんね)、脱いだかどうかの基準は乳首が見えてるかどうか、とか、いわゆる外国人が日本に求めるのとは違う日本の文化というか風土が描かれてて面白い(個人的に、こっそり女性下着のカタログを見てる男の子がツボ)。ただ残念なのが話の構成というか尾野真千子の使い方。中盤せっかく彼女が出てきて画面が「絵的に」華やかになるのに(彼女が雪の上を歩くシーンは凄く素敵)、またどっかへ消えてしまって、話がどんどんショボくなってしまうのは、ちょっと盛り上がりに欠けるような・・・。勿論そういう「しょぼさ」とか「やるせなさ」が山下監督の持ち味ではあるのだろうけど、そろそろ違う一面も見せて(=魅せて)欲しいなあ
、と思います。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-12-24 18:41:15)(良:1票)
1.映画館でこんなに笑ったのは久しぶりというか、ないかもしれない。あと、鉛色の空が印象的。つげ義春から逸脱して青春映画に変えた監督さんは見事だと思う。さてところで、カウリスマキの映画ってとても面白いのだけど、フィンランド人が見たらもっと濃い密度で楽しむことができるのだと思う。と、このように国で映画を区切るのは映画のあり方からしてナンセンスな気がするが、それでも反対にこの日本映画である「リアリズムの宿」の笑いをフィンランドの人が日本人が笑うように笑うのは不可能な気がする。私たちは助詞助動詞を自然に使いこなす(自分はそんな自信はまったくないけど)ものだが、だからといって英語の前置詞は簡単にはマスターできないように、言語にはなかなか超えられない見えない壁がある。だからこそ映画という存在があるのだが。遠くの国で小津映画が賞賛されている現実がまさにそう。そしてこういった言語の壁を埋めるのは戸田奈津子のような人たちなわけだが、フィンランドの翻訳者はこの映画をどう翻訳するのだろう。ま、どうでもいいか。言いたかったのは、日本にもカウリスマキがいたということです【追記】カウリスマキはさすがに言い過ぎたか・・・ 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-12-10 18:07:10)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
38人 |
平均点数 |
6.92点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 2.63% |
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3 | 1 | 2.63% |
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4 | 4 | 10.53% |
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5 | 2 | 5.26% |
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6 | 4 | 10.53% |
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7 | 8 | 21.05% |
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8 | 11 | 28.95% |
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9 | 6 | 15.79% |
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10 | 1 | 2.63% |
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【その他点数情報】
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