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【クチコミ・感想(8点検索)】
2.近所の映画館の40周年を記念した映画祭で、40年前オープン当時に上映されていた作品ということで観賞。
しかも、リマスター版とかいうものではなくて、当時のフィルムを無理矢理に上映するという荒業の為に一部の音声が途切れたり、映像がワープしたりという視覚効果も交えての観賞となりました。
まあ、それはそれで味があって良かったとは思うけど、肝心の内容の方も味があって良かったですね。
男と女の出会いから結婚までを描いた純愛物ではあるけど、それぞれの人生の背景に深みがあって、中盤以降は重厚な人間ドラマの様相。
人がたくさん死んで話が重過ぎるかなという印象もあったけど、栗原小巻の魅力に牽引されて最後まで興味深く観賞することが出来ました。
特に終盤の結婚前夜の家族のふれあいには涙しましたよ。
戦後から高度成長期への時代の移り変わりを象徴するように古いものが消え去り、新しいものがどんどん出来てくるという演出が印象的だったけど、その新しいはずの東京の街並みですら現在と比べるとやたら古臭い昭和の香りが漂うというギャップがなんだか面白かった。
シナリオの展開はその逆に大都会東京から雪深い東北の故郷にタイムスリップしたようなノスタルジックな味わい深さがあり、その景色の荘厳さに感動すら覚えました。
【もとや】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-02 15:38:13)
1.忍ぶ川というのはヒロインの志乃が働く小料理屋の名前。
そこで訳有りの27歳の大学生哲郎と出会って、というラブストーリーなのだが主演するのが栗原小巻、加藤剛というこの時代きっての美男美女カップル。当時はただもううっとりロマンティックだった。
久々の再見ではそれ以上に、傷ついた魂が寄り添いあうような純愛が静かに激しく感じられてやはり感動する。
二人とも家庭的に暗い影を負っているが木場、洲崎とそれぞれの思い出の土地を歩き過去を打ち明けあう。
お互いの傷を感じて親しみを増し、志乃の実家栃木を訪ね家族に会うが父の死で一家は離散、紆余曲折の末彼らは哲郎の故郷秋田で結婚する。暗い過去に決別し、二人がここから新たな人生を生きていくというまさに人生の門出。
昔見た時もこの結婚初夜が印象的で、特に毛布に二人でくるまって雪明りの道を行くソリの鈴の音を聞く所が美しい。
加藤剛は和製G・クーパーといった感じなのでそれはもうウットリの美しさで、小巻さんもしとやかな美しい女性像なので男性ならメロメロでしょう。
この年このカップルで「忍ぶ糸」というのもあったが、こちらよりはずっと印象深い作品です。
【キリコ】さん 8点(2004-06-06 16:39:28)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
14人 |
平均点数 |
7.64点 |
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1 | 0 | 0.00% |
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7 | 9 | 64.29% |
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8 | 3 | 21.43% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 2 | 14.29% |
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