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【クチコミ・感想】
3.なるほど、この映画は上映時間と映画内の時間がシンクロしていたのか!全然気がつかなかった・・・ミュージカルの人という印象が強いロバート・ワイズだが、こんな美しいフィルムノワールを作っていたとは。盛りを過ぎた、あと一歩がいつも足りないベテランボクサーとその妻を主軸としたストーリーはもちろん素晴らしいが、リングに集まる脇役達こそがこの映画最大の魅力になっていると思う。気の弱い新聞売りのオッサン、盲目の男、ボクサーに罵声を浴びせるおばあちゃん、八百長を企んだ奴ら、そして主人公のボクサー仲間たち。リング内での彼らの熱気を上手くコントロールするように、妻が歩く夜の街のシーンは何度か出てくるが、やはり屋台で二人分の食事を買うシーンはグッと来る。「ミリオンダラーベイビー」にノックアウトされた後でも、この「罠」を見れば立ち直れる、かも知れない。 【Qfwfq】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-02 23:07:20)
2.開始早々の街頭の時計は午後9時5分、それが終末では10時17分を指しているように、上映時間72分のこの作品は同時進行という手法で有名ですが、なによりも秀逸なボクシング映画に仕上がっています。マネージャー同士で八百長(SET-UP)成立、どうせ負けるからとロートルボクサーの主人公には伝えずピンハネするマネージャー、さてゴングが鳴ると・・・。その試合は誰も注目しないメイン戦の後のラストゲーム、ポップコーン売り、ピーナッツ売りの声が空しく響く中、そのボクサーの奮闘と街を彷徨う恋人とのカットバック、その動と静が良い。またその試合が始まるまで、ひたすら控室に据えたカメラはリングを一切映さず、試合前後に出入りするボクサー達の恐怖に怯える表情、自信に漲る筋肉を切り取り、ボクサーという職業の宿命を描き出す。フィルム・ノワールの雰囲気を全編にたぎらせた画面がラストに見せる「PARADISE CITY」と「DREAM LAND」の電光に、祝福の暖かな光が見えるのです。 【彦馬】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-18 13:23:13)(良:1票)
1.ボクシングのラジオ中継にアメリカが熱狂していた頃の映画。このころから既にUFOキャッチャーのような遊びがあったり、リングサイドにポータブルラジオ(といってもこの時代なのでかなり大きい)を持ち込んで野球を聞きながらのながら観戦をしたりしている人が映ったりして、当時の風俗がどんなものだったか垣間見れるのが本筋とは別な部分で面白い。試合中の喧騒と、試合が終了した後の主人公以外に誰もいないスタジアムの静寂の対比が見事。ひとりさまよい歩いた女が結局露天で食べ物と飲み物を二人分注文するところに思わずぐっとくる。ただ、古い映画なので貨幣価値の変わりようはどうしようもなく、八百長の金額などを今の感覚で捉えてしまうとこの映画の世界に入り込めなくなってしまうおそれがあるのはいかにも残念。 【南浦和で笑う三波】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 17:03:03)
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【点数情報】
Review人数 |
8人 |
平均点数 |
7.88点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 12.50% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 3 | 37.50% |
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8 | 1 | 12.50% |
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9 | 1 | 12.50% |
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10 | 2 | 25.00% |
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