みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
32.隔絶された世界の中で、思想も哲学も知識も、そして愛も学ばない者に権力持たせて社会を形成させるとこんな世界ができてしまうんでしょうね。Rなんとか指定の無い頃の作品でしたが子供にはおいそれとは見せられない映画と思います。自分の都合で他者の人生も命もゴミみたいに処分してしまう人間性。90年代から今日までの少年事件が正にこんな感じの世界観で起こしたものではないかと。そういう人間性の一面を学ぶテキストとして有効な作品だと思い、この高得点を献上させてもらいます。ホントに昭和のはじめあたりの監督さんや役者さんたちは鬼氣迫る勢いで人間の本性を描く職人だと痛感させられます。 【役者の魂】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2017-03-02 05:49:31) 31.姨捨山伝説をモチーフに、人間が最も自然動物に近い状況を描いた衝撃作。映画としては見る人を選ぶが観念的作品としてはとにかく傑作。次から次へと打ち破られるタブーの数々にはシニカルな笑いすら湧き上る。日本人でもこれだけの衝撃を受けるのだ。キリスト教社会ではそれ以上の衝撃だろう。そりゃカンヌ取るわ。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-20 07:08:38)(良:1票) 30.木下監督版に次いで二度目の映画化で、 母親と息子の切ないドラマを味わいたかったのだが、予想に反して内容は全然違った。 なんと貧しさからくる動物的本能がテーマに。とにかくエグいっス。 これはこれで方向性は間違っていないと思うのだが、いささかやり過ぎ感も覚えてしまう。 どうぜここまでやるなら、もう成人指定にしてとことんやってほしかったな。 坂本スミ子はどうかと不安だったけど、こちらも予想以上にいい演技をしててびっくりした。 演出も中々良かったが、二度と観たくはない映画。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-08 10:04:37) 29.体調が良く、精神的にも安定している時に、是非見ていただきたい傑作です。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 8点(2009-09-01 22:38:40) 28.人間が生存していくための、過酷で残酷でこっけいな掟・・このような現実があったことは知るべきだと思います。ただし、これがカンヌに出品されて受賞するのは少し嫌な気がします。もしも最初から海外向けに撮ったのならもっと嫌ですね。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-10 21:23:14) 27.昔の山中での村の掟の大切さなど今の日本では考えられない。もしこの話が事実を元に作られていたなら、日本はずいぶん変わってしまったんだな。 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2009-02-01 18:02:14) 26.ちょっとこれは子供には見せられへんわ。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-26 16:10:25) 25.小説『楢山節考』と比べてしまうと、どうしても、“悲惨さ”の印象が強くなってしまいがちなのが、映像化ということの宿命か。要するに、小説、映画、それぞれの持ち味があるわけですけれども。それにそもそも、深沢七郎の小説における、人の生死を淡々と描くあの超然としたニヒルさの裏には、それに匹敵する憐れみの心が感じられてならないし、その相反する両者の帰着が独特のアナーキズムに結びついているのでしょう。本作では、土俗的なエネルギーを映像化することで、ほとんど呪術的なエゲツナサにまで発展してます。まあ、ここまでくると、監督の趣味もだいぶ入っているのかもしれませんが(笑)、「どひぇー、日本ってこんな国だったのか」と外国人をビビらせるにはもってこいの映画であります。個人的には、モノクロで撮ってくれた方が、何がしか「キレイな」作品になったんではないかといく気もしますが。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-30 17:44:53) 24.見ていて息が詰まりそうになりました。つらい映画ですね。間違いなく名作だと思いますが、好みなど含め、自分の中での評価はこの点数に落ち着きます。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-07 10:36:28) 23.昔、木下恵介監督の作品を鑑賞、しっとりした、素晴らしい作品の記憶あり。 このリメイク版はもっと人間の本性、食欲、性欲に激しく迫っており、嫌な面がつぎつぎ,展開される。かなり疲れる作品。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-19 13:49:53)(良:1票) 22.私(35歳)は小学校時代東北の山村で過ごしたが、当時学校の先生や近所の年寄りにこの映画の内容に近い話を実話として多く聞いてきた。昭和初期の頃まで寒村では珍しくない事だったのだ。生まれた子供をその場で殺し、お札を抱かせて木箱で川に流した、家の軒下に埋めた・・・なんて話ばかり。だから私はこの映画を遠い過去の話とは思わない。人間だって動物、窮すれば何をするか分からない。 【なつもも】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-21 20:52:00)(良:1票) 21.これが、私の映画ライフの転機と・・・ 【yoshi1900ololol】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-02-10 03:14:36) 20.最近改めて観てみた。飢餓で鬼畜の境涯に堕ちた人間達のさまが静かに冷ややかにえぐられ、まざまざとみせつけられる印象が強く残る。人間は餓鬼や畜生の根性を常に内包しているに相違なく、生と性の原始的欲求を満たすためにしばしば豹変し修羅と化すのだと思う。仏にもなれば鬼にもなる。いにしえの特異な場所における奇怪で醜悪な風習の本質は、実は現代の人間社会のあらゆる面において起こっている事象に置換出来うることではなかろうか・・・。 【なんだかんだいってもやっぱり色即是空(VF-154)】さん 7点(2004-11-16 23:13:10) 19.深沢七郎の原作小説は、おりんという土俗的人生に絶対的従順さをもつ女性の原日本的な奥深さを描いており、その奥深さを信とすることによって現代的な自堕落さの象徴であるけさ吉が救われるという物語である。つまり、おりんがけさ吉という壊れを抱え込むという現代的な問題をテーマとした小説でもあるのだ。今村昌平の「楢山節考」は知られているように深沢七郎の同名小説と「東北の神武たち」をミックスした作品である。「東北の神武たち」とは、奴隷的な境遇である東北地方の農家の次男三男坊たちを総称したもので、この物語の主人公は利助である。利助をこの映画で辰平の弟として闖入させ、倍賞美津子演じるおえいや女性たちとのエピソード、あの残酷な村八分の場面などに「東北の神武たち」の物語を見え隠れさせている。その昔、ある評論家は「東北の神武たち」を「楢山節考」に比べて数段落ちる駄作と称し、「生死の問題と性欲の問題との人生に占める位置づけを計算まちがいした作品」と酷評した。確かにこの映画にみられるちぐはぐさはそういった2つの作品を一緒にしているところからくるのかもしれない。しかし、本当は、この2作品が同根の物語であり、利助こそが「楢山節考」のおりんであり、けさ吉でもある人物像なのである。その辺りで、利助の描き方は中途半端であり、せっかくシチュエーション的に融合可能な2つの物語を単なる日本的な土俗性に回収させて終わらせているのが残念だ。冒頭に記したテーマこそ、この小説を「美しい」ものとしているのにも関わらず、やはり土俗的エピソードの積み重ねがこの作品のもつ現代的意味合いを著しく損ねていると感じる。確かに映像的にはそれなりに人間の原初的な力強さを描いているが、その作品の本質的なテーマはその影にすっかりと隠れてしまっているのである。 【onomichi】さん 7点(2004-06-19 11:21:59) 18.自分の親を捨てられるか...。今なら絶対出来ない。本当に平和ないい時代に産まれて良かったと痛感した。 【gyu_yan】さん 9点(2004-05-03 23:01:33) 17.家を出てから楢山に達するまで無言で息子を励まして行く先を指図するおりんが神域に達した人のようで神々しく見えました。 【かわまり】さん 10点(2004-04-13 03:34:19) 16.とてもエコロジーな生活だと思った。とてもじゃないが、今の時代にあんな婆さんを捨てるなんてことしたらムショ送りにされちまう。どんな風になっても最後の最後まで面倒みなきゃならんのだ。はっきり言って僕はそれが嫌だ。自分が老人になっても人の手間をかけてまで長生きしたくはない。山に村人総出で埋めちまうシーンなんて、思わず苦笑いしちまった。だがそれも掟かな。みんな生きてくのに必死だな。でもそれが現実か。そうだな。 【あろえりーな】さん 7点(2004-04-09 01:49:03)(良:1票) 15.まさかこれで泣くとは思いませんでした。カンヌ受賞も「こういう感覚は普遍的なものなんだ…」という事を実感できるようでよろしいです。このラストの普遍性を言いたいが為、貧しい寒村のげんなりとするエピソードを延々と積み重ねてきたという感じ。見事だと思います。 【番茶】さん 8点(2004-03-14 23:11:33) 14.<2004-02-26 02:28:09>盗み癖一家を根絶やしにするシーンが忘れたくても忘れられない。うばすてよりも残酷に思えた。登場している生き物が人間に思えなかった。なにか別の動物の社会をみているようだった。でもまぎれもない人間! 2020年再見。 アリアスター監督『ミッドサマー』を見て、棄老モノを見返そうと思い、忘れがたいこの映画をレンタル。ミッドサマーと違って、姥捨てや根絶やしの動機が明快で、この映画への印象が良くなった。 しかし、動機が読めないのもあった。なぜババアは、アザ顔の女をあの夜実家に帰らせたのか。「積極的に殺した」ことになりゃしないか。あき竹城のほうがすきだったからか、もしくは、罪を負うことで捨てられることを正当化したかったのか。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 8点(2004-02-26 02:28:09) 13.今村章平は好きなほうです。この映画、見所はけっこうありますが、それ以上に間延びします。 【MASH】さん 5点(2004-01-03 08:46:07)
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