みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.日露戦争の開戦から、旅順港封鎖作戦、黄海開戦、旅順攻略を経て、東郷大将率いる連合艦隊とロシア第二・第三太平洋艦隊(いわゆるバルチック艦隊)とが激突した日本海海戦までを、まあ言って見れば再現ドラマを交えたドキュメンタリー番組みたいに語っていきます。日本海海戦を描いた記録文学としては吉村昭「海の史劇」などが圧倒的な描写でその戦況を描き切ってますけれども、この小説が書かれたのよりも、本作の製作の方が先。精巧なミニチュア撮影を駆使しての迫力ある映像に、矢島正明さんの説得力ありまくりのナレーション、そりゃ盛り上がろうってもんです。表向きは、明るく勇ましくいささか素朴な音楽にも見られるように「我らが日本海軍!」というイケイケムードですが、一方で、未曾有の大航海を成し遂げた末に敗れ去ったロジェストベンスキー中将の悲劇なども描いていたり。とまあ、ドキュメンタリー番組を観る気持ちで見たら、確かに面白いのですけれども、経緯を語る、ということに力点を置いている分、焦点が定まらないというか、淡々と先へ進め過ぎるというか。例えば「船が沈んでいくこと」そのものの持つドラマを、もうちょっと描けなかったものか、とも思います。あと、海戦はミニチュアを交えてダイナミックに描く半面、陸戦はどうも迫力が出しにくい。ある程度エキストラを集めて撮影してるんですけれども、広大な荒野を舞台にしては、どうしても、こじんまりした印象になってしまいますが、極力、遠方にも人を配置して撮影しているのは、限られた人数でスケール感を出す工夫なのでしょう。でももう少し頭数が欲しい…。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-07-17 23:02:54) 8.本来戦争は悲惨なものであり、あってはならないはずだが、この映画にはそういったところが少しもない。 日露戦争では、数多くの死者が出た。その中には上官の命令に従って突撃し、敵の機関銃で蜂の巣のように弾丸を受け散っていった者も多い。 また少数の艦隊で、ロシアのバルチック大艦隊を破ったのも、まさに幸運だったはず。そうした「犠牲」や「幸運」というものをまったく考えず、「勝った、勝った、万歳」をしていると、ひどい目に遭うのも当然のことである。 日本を軍国主義の方向へと導いていった日露戦争、それを美談や英雄視することによって、悲劇はますます大きくなるのだ。 この映画は「明治天皇と日露大戦争」の後にすぐ見たこともあり、甚だ良くなかった。明治天皇の扱いはいくらかは小さくなったが、戦争を肯定し、東郷平八郎他を美談化することによって、日本の軍国主義、右翼化が進んだのではないかと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-03-20 13:37:32) 7.うん、これなら納得! 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-09-01 19:45:14) 6.「日本のいちばん長い日」、「連合艦隊司令長官 山本五十六」に続く「東宝8・15シリーズ」の第3作で、日露戦争における日本海海戦を描いた大作映画。先週見た「日本海大海戦 海ゆかば」で東郷平八郎を演じていた三船がこの映画でも同じ役を演じていたりして何人か出演者がかぶっているのだが、こちらのほうが甘っちょろいエピソードもなく、純粋に日露戦争の経緯や政治ドラマが描かれていて見ごたえのある硬派な戦争映画に仕上がっていて面白かった。三船演じる東郷は「日本海大海戦 海ゆかば」でも重厚な存在感を放っていたが、本作では名実ともに主人公として描かれているためか、やはりこちらのほうがより存在感が大きくカッコイイ。「日本のいちばん長い日」と「連合艦隊司令長官 山本五十六」でナレーターを担当していた仲代達矢が役者として出演しているのは満を持してという感じがする。(三船との絡みがなかったのはちょっと残念。)しかし、なんといってもクライマックスのバルチック艦隊との戦闘シーンは三笠側の視点だけでなく、ちゃんとバルチック側の視点も入り、いかにして三笠がバルチック艦隊に勝てたかが非常にわかりやすく描かれているほか、その特撮に関しても同じ戦闘シーンを描いているにもかかわらず「日本海大海戦 海ゆかば」とは全く違う印象で、本作にも助監督として参加している中野照慶監督の自己満足に終わった感が強かったあちらに比べて見ごたえ充分な仕上がりで改めて円谷英二監督の特殊技術の描写のうまさを感じさせるスペクタクルシーンとなっていて素晴らしかった。そういえばこれが円谷監督の遺作だったはず。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-18 13:48:42) 5.東郷平八郎、明石大佐、広瀬などの各エピソードが絡み合ってるわけでもなく、各々描きいれてるわけでもなし、消化不良な印象でした。やはり、日露戦争を描こうとすれば映画一本分では足りないのですね。特定の人物を追いかけたエピソードがあればいいんだけどなぁ・・・ 【犬】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-12 23:10:30) 4.今の目で見ると展開がやや平坦な感じで音楽や編集でもう少し工夫できないかな…と思いつつも、内容の濃さで補って余りある感じ。洋上遥か彼方に聞こえる砲弾の音を固唾を呑んで見守る群衆のシーンが印象的。地味ながら草笛光子もとてもいい感じでした。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-25 14:08:53) 3.靖国神社に参拝する三船東郷平八郎を観るだけで10点満点。でも黒沢年男が嫌いなので-2点 【Waffe】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-25 06:13:45) 2.某国営放送でやっていた、日本海海戦、二百三高地、を観た後だったので..そちら方が遥に面白かった..映画「二百三高地」よりは、ましだったかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-09-09 12:30:36) 1.明治時代の日露戦争で、東郷平八郎率いる日本艦隊がほぼ無傷のまま当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊を壊滅させ世界に衝撃を与えたという有名な日本海海戦を描いた映画。203高地の戦いも含めた日露戦争の経緯、当時の政府の考え方まで補足した興味深いストーリーももちろんだが、やはり最大のポイントは円谷の特撮につきる。元来単調になりがちな艦対艦の戦闘を、当時の技術でここまで迫力のあるものに仕上げた特撮には感服するばかりである。今でこそCGなどで差が出ない特撮分野だがこの頃の日本(特に円谷)映画の特撮は極めて優れていると思う。また三船の東郷はかなりのはまり役で、タイトルも内容も知らず、たまたまチャンネル変えた瞬間に映った顔を見て、「あ、東郷の映画かな」と思ったほど容姿から何から何までイメージ通りであった。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 10点(2005-08-05 13:22:08)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS