みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.外の光を入れた奥の部屋には不動産屋さんと不動産屋さんの説明を聞く女。手前の真っ暗な部屋には説明を全く聞こうとしない男。冒頭のこの一場面だけで「企み」を匂わせているのも凄いんだけど、なにより明るい部屋と暗い部屋を同じ画面に映そうとするその発想に唸らされる。その後も映画の大半を占めるその住居内映像は奥に映される隣室や窓の外の景色によってスリルを獲得し、様々な角度から様々な部屋が映されることで混乱を生みながら、一つの「世界」を構築してゆく。その世界で生まれる幻想はやがて外の世界から切り離され、その世界の現実となる。その世界とはまさに「映画」であり、ラスト、我々は映画が現実を凌駕する瞬間を目にすることになる。それは実に幸福な映画体験であった。劇中で女が「想像で人は救えない」と言う。対して男が「想像は現実的だよ」と。想像はいつでも現実になりうるのだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-22 14:22:04) 5.サスペンス的演出がなかなかに良く、緊迫感をもって楽しめる。 ただし、題材が個人的には興味をひかれるものではなかったのが残念である。 ブルジョアと労働者階級との闘争に、キリスト教会的権威も絡めた内容だが、そんなことに大した興味のない人が観ても、十分に楽しめるとは言い難い。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-01-01 02:52:44) 4.この作品にコメントしたいが為に、会員登録をした。 圧倒的な緊張感、イマジネーション、芸術性。どれをとっても この何年間で最高の一作なのは間違いない。 イタリアで実際に起こった、極左による元首相誘拐暗殺事件に材をとり、 夢と現実がない交ぜになった極めて魅惑的、かつ思索的な、ベロッキオの世界 の到達点とも呼べる作品である。 シューベルトの『楽興の時』、100年以上の時を経て、映像との見事な 結婚を果たした。いつまでも、映像と共に耳に残って離れない。 近所の最大手レンタルチェーンには、どこにもこのDVDが置いてある。 是非多くの人にお勧めしたい。 【高畑カムバックプリーズ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-01-15 13:14:08)(良:1票) 3.わからなかった。他の方のレビューを読むとなるほどと思うけれど、正直な感想としては退屈だった。 鑑賞時に集中力が途切れたせいなのか、主人公の女テロリストの気持ちがほとんど伝わってこなかった。というか、すべての登場人物の気持ちがわからない。また、展開がだらだらしていてメリハリに欠ける。実際の映像が組み込まれているのも不自然で、映画に馴染んでいないように感じた。 最初から最後まで蚊帳の外で、ぼんやりと傍観しているうちに物語が終わってしまったという感じ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-05 02:42:45) 2.本筋とはあんまり関係ないとこだけど、老いたパルチザン闘士たちが過去を懐かしみつつ歌った革命歌が、ロシア民謡カチューシャのメロディだったところが嬉しい。映画見てると、違う国では意外な曲が意外な歌われ方をしていることによく出あって、なんかそういうこと知ると嬉しくなる(クリスマスソング「もみの木」を四拍子にすると日本の労働歌になり、韓国映画「シルミド」ではそれが革命歌として歌われてた、とか)。同じメロディからまた新たな性格を発見するヴァリエーションの喜び。この歌、吹きすさぶ嵐に向かってすっくと立ってるような悲壮感に満ちていて、この映画見てしまった後では、カチューシャはもう革命歌にしか聞こえない。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-31 12:24:40) 1. 元首相の誘拐・監禁という大事件を実際の映像を交えながら描いている作品です。まあ、テレビから流れるニュースや映像の仰々しさと比べ、実際の現場が非常に静かに淡々としているのが逆に緊迫感を生み出しています。また、現実とキアラの幻想が入り混じる手法も良かったですね。 「赤い旅団」は小さい頃結構ニュースに出てたので名前は覚えているのですが、どういう存在だったのかまでは知らなかったので非常に参考になりました。 また、ピンクフロイドの「狂ったダイアモンド」が効果的に使われていて印象的でした。 【TM】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-04 21:34:49)
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