みんなのシネマレビュー

新・夫婦善哉

1963年【日】 上映時間:118分
ドラマコメディシリーズものモノクロ映画小説の映画化
[シンメオトゼンザイ]
新規登録(2007-09-10)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-05-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(1963-10-12)


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監督豊田四郎
キャスト森繁久彌(男優)維康柳吉
淡島千景(女優)蝶子
淡路恵子(女優)お文
八千草薫(女優)筆子
山茶花究(男優)京一
小池朝雄(男優)伸一
中川ゆき(女優)みつ子
若宮忠三郎(男優)安吉
松村達雄(男優)茂七
藤田まこと(男優)赤壁医師
浪花千栄子(女優)おきん
三木のり平(男優)米井巡査
原作織田作之助「夫婦善哉」
上司小剣「鱧の皮」
脚本八住利雄
音楽團伊玖磨
撮影岡崎宏三
製作佐藤一郎
東京映画
配給東宝
美術伊藤熹朔
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【クチコミ・感想】

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2.森繁久彌が亡くなってから早いものでもう八ヶ月が過ぎ、何だかんだとしているうちにもう1年が直ぐそこまで来ようとしている。前作から八年という月日の長さをさほど感じないほどここでも主演の二人、森繁久彌と淡島千景の名コンビが絶妙のコンビ(演技力)で見せる。見せる=魅せると言っても良いほど息がぴったしなのは流石である。話そのものは前作よりも喜劇的な要素が多く、映画としての完成度、出来栄えも前作よりは落ちる。それでも日本映画界の歴史において、少なくとも名優五人の中に必ず入れたい。入るであろう森繁久彌の駄目な男でありながらもその駄目ぷりが憎めない。そんな男を演じさせたら渥美清と並ぶこれぞ名優の名優たる名演技の前にはただただ頭が下がる。前作にはなかった。居なかった喜劇俳優である「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」などの森繁久彌を語る上で絶対に避けて通れないシリーズでも共演、更に川島雄三監督の傑作「喜劇・とんかつ一代」でも見事な名喜劇ぶりを見せてくれている三木のり平が見られるというだけでも私には何だかとても嬉しく思えてならない。映画そのものは前作の方が上であることは見た人なら必ず解る。だから私も前作に8点付けてる者としては今作は7点である。しつこいようだけど、森繁久彌と三木のり平が一緒の作品に出ている。これだけで観て良かった。はっきり言えば前作にあった喜劇の中にも感じられるような作品、例えれば川島雄三監督の作品を見ているような何とも言えないしみじみした味わいが影を潜めているし、他にも不満もあるものの、とにかく何度も何度も言うように森繁久彌と三木のり平が同じ映画の中にいることが私には大きいのである。改めて森繁久彌と三木のり平、もう二人共この世には居ない。それでも昔の邦画が大好きな私には今はもう居なくても私の心の中では行き続けているし、それはこれからも一生変わらない。贅沢な悩みとして言わせて貰えれば、ここにもう一人、フランキー堺がいればと思ってしまう。「社長シリーズ」「駅前シリーズ」以外でももっともっとフランキー堺も入れての三人共演の映画が沢山、観たいし、日本映画は撮って欲しかった。 青観さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-29 22:20:18)(良:1票)

1.前作から何故か8年も経ってからの続編。続編といっても100%オリジナルですよね?数年前に未発表の正当な続編が発見されたらしいけど、当然この映画とは無関係でしょう。話は東京に女と一緒に逃げてしまった旦那の話がメインで、もうオリジナルの面影もない。延々とダメ男の乳繰り合いが描かれたりする。その愛人と妻との夫の取り合いを描かれても、それはもう夫婦善哉とは言えない。原作の呪縛がなくなったことでなんとなく役者さんものびのびやっているような気もするが、ここまでカラーが違うと何も夫婦善哉の冠を使わんでも良さそうだ。単に前作のキャラクターを使っての人情喜劇を作りたかっただけに見える。最後の未遂事件もなんかイメージが違う。うーん。8年経って、これを作る意味があったのか甚だ疑問だ。出演陣は微妙に脇が豪華になってる。グレードアップしたのはこの点だけね。夫婦善哉の善哉をしっかりビジュアルとして見せてくれたことは嬉しいが、これは前作でやって欲しかった。今作でやられても、やはり時遅しの感は否めない。 MARK25さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-05-24 04:28:14)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.00点
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