みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.個人的にこういった金融系の分野に興味があるので(詳しくはないですが)、この映画はよかったです。映像も地味なので、見る人によっては寝てしまうかもしれませんが。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-05 09:13:51) 7.これは傑作。序盤のケヴィン・スペイシーの涙ですっかり心を奪われました。部下の大量解雇を嘆いているのかと思えば、さにあらず。飼い犬の病気とバカ高い治療費が原因とか。このスタンスが、全編にわたって貫かれています。 とにかく他人のことはどうでもいい。自分の地位と収入がすべて。責任も損も誰かに押し付けたい。それも新入社員からトップまで全員同じ。むしろケヴィン・スペイシーが1番良心的だったりします。ヒーローもヒロインも不在の物語なんて、なかなか珍しいんじゃないでしょうか。 ついでに言うと、高層ビルの窓越しにニューヨークの街を映し出すシーンが何度も登場しますが、そのイヤミ加減がまたいい。いかにも「世間を見下して仕事してます」という感じ。当然、私は見下される側の人間ですが、ここまで徹底されるともう快感です。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-04-27 01:40:21)(良:1票) 6.破格の報酬やヘリでの登場など、庶民には現実味がないのがむしろ現実的でした、そして、リーマンショック後の今もそれは続いているのです。ドッグヴィル以来ポール・ベタニーの作品はチェックしているようにしています、やはり存在感があります。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-13 16:42:15) 5.緊迫感のある地味な映画。 会社で働いたことのある多くの人にとってはちょっと納得感のある雰囲気。実際の金融危機がこういったことから始まったのかどうかは知らないけど、明け方まで会議して朝食とっているとことか違うようで似ている、そういう感じがする。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-05 21:49:02) 4.何だかよく分からないけど..緊迫感だけは、伝わってきた..実際に、会社のトップ達は、あんなもんなんでしょうね~.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-28 10:38:55) 3.「誠実」「信頼」という言葉を知らない、金の為なら何でもする、面々の行動原理が明快でした。ただ、「大変(であろう)な危機」が思わせぶりで全然真に迫って来なくて、全く盛り上がれませんでした。お目当てのジェレミー・アイアンズの健在ぶりに加点。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-04-30 19:08:57) 2.先ほど観終わりました。 はっきり言って大外れな映画でしたね。 リーマンショック前夜を描いたんでしょうが 結局の所、トレーダー同士の内輪話の域を出ていません。 実際のリーマンブラザーズ崩壊の時には政府やFRBが大きく関与して 「公的資金を注入せずに助けない事」を決定したらしいですが そういう当局側との虚々実々のやり取りは微塵も出て来ません。 トレーダー=金の亡者、諸悪の根源 これでは全く納得できないんですよ。 みんなが知りたいのはその先や、思いもよらない裏側の論理です。 あと低予算なのかどうか知りませんが 出て来る場面が高層階のオフィスとニューヨークの空撮が殆どで どうにも物語自体に広がり感が乏しく、無駄なシーンが多く 人物描写も底浅く、吐く台詞も陳腐この上ない。 基本的にあの金融危機が描き切れているとは到底思えません。 ケビン・スペイシー目当てで観た人は相当失望したでしょうね。 ともあれ、残念な映画でした。 それしか言い様が有りません。 【一般人】さん [DVD(吹替)] 3点(2012-02-23 22:55:45) 1.「マージン・コールとは」と、Googleで検索し用語解説を読んでみたが、結局よく分からなかった。 したがって、この映画が描き出す金融世界の専門的な表現の部分は、観終わった今も殆ど理解出来ていない。ただし、この映画が描く物語構造自体は何となく理解出来たつもり……。 勉強不足により細かい部分の理解が伴っていないのは我ながら情けない限りだが、それでもこの作品が非常に面白い映画であることは、否応無しに理解出来た。 今なおその余波が吹き荒れる世界的金融危機の引き金となった“リーマン・ショック”の「前夜」を、架空の投資銀行を舞台に生々しく描きとった紛れもない傑作だと思う。 まさに「人的災害」の発生を目の前にした当事者たちの、綺麗事の無い“そのまま”の人間描写が秀逸。 ある者は未曾有の危機に戦慄し、ある者は良識を掲げ、ある者は会社と己の保身に走り、ある者は他人事のようにあざけ笑い、ある者は達観するように社会の仕組みを断ずる。 興味深かったのは、結局すべての登場人物が、カネに縛られ、最終的にその呪縛から誰も逃れきれなかったことだ。 それこそがまさに、今の社会に生きる人間の否定できない姿だと思った。 すべては拝金主義に走った人間の業などと否定すれば、いかにももっともらしく聞こえるけれど、もはや世界はそんな道徳的な「言葉」だけでは何の救いにもならない状態にまで陥っているように思えてならない。 長く果てしない世界的な金融危機により、世界中の末端に至るまで無数の悲劇が生まれた。しかし、もっとも根幹に居た当事者たちは、結局のうのうと生きている。それが現実である。 この映画は、「誰が何をどうしたから悪かった」などという局所的な非難を描いていない。 危機を起こしたすべての原因は、今の世界そのものに蔓延し至る所に巣食っているという「現実」を雄弁に語っていると思う。 映画のラストで、ジェレミー・アイアンズ演じる独善的なCEOが、いけしゃあしゃあと社屋の上層階で食事をしながら、会社の行為を批判するケビン・スペイシーに対して、自らの正当性と社会の仕組みを静かに諭す。 それはあまりに傲慢で利己的な発言であるが、この歪んだ社会の中では真理であり、それがこの映画の登場人物のみならず、現実の世界中の人々の行動原理になってしまっている。 その現実こそが、具体的な金融危機以上に圧倒的な恐怖なのだと思った。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-19 01:14:42)
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