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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.舞台は第2次大戦、占領下のフランス。フィリップ・ノワレ演じる医者は、占領国になびく訳でもなく、さりとて過激なレジスタンス活動をする訳でもなく、あくまで医者という立場でヒューマニズムを貫いている。街にはドイツ兵が溢れ、不穏な空気が漂っており、医者という立場上、日々、人々の死を前にしているものの、家に帰れば妻子が待つ優しい父親でもある。しかしその彼にも、容赦なく戦争の牙が襲いかかる。疎開させた妻子に会いに向った彼は、惨殺された村人たち、そして彼の妻子の遺体をそこに見出すことになる。彼は散弾銃を手にし、妻子を殺害したドイツ兵たちへの復讐を開始する――という、なかなかに刺激的なオハナシ。妻子の遺体を目撃し、嗚咽をかみ殺すシーン、そして殺戮を前にしていながら助けの手を差し伸べようとしなかった神に決別しキリスト像を破壊するシーン。これらにおいて感情を発露させた後は、映画は主人公の感情を押し殺し、ただ淡々とゲリラ活動に打ち込む姿を描く。後半は、そのたった一人の戦いと、ふとした時によぎる過去の記憶が、交互に、容赦なくぶつかりあうように描かれていく。過去に向けられた血のにじむ傷口をさらしながら、今を生きるしかない。主人公の感情を殊更に描かなくとも、何もかもが過去へと繋がり、苦しみへと繋がる今、ひたすらに描かれる主人公の復讐する姿、そのディテールの描写が、胸に突き刺さる。―――ところで、ここで突然、どうでもいい話ですが、①上記の主人公嗚咽のシーン、「司令部に連絡しろ」と言われたドイツ兵が、日本語で「スミマセン!」と叫んだように聞こえたのですが、空耳ですかね? ②ラスト近く、水責めにあうドイツ兵が、日本語で「タスケテ!」と叫んだような気がしたのですが、やっぱり空耳ですかね? 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-24 00:55:25) 7.いくら妻子を殺されたとしても、この男は狂ってしまったとしか言いようがない。残酷な映画だ。医者であれば、敵味方に関わらず人の命を助けるというのが努めだろう。思い出したくない映画の一つである。それとフィリップ・ノワレはどうしても、こういう残酷な映画には向かない気がする。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-09-17 17:55:40) 6.前半は、敵味方関係なく負傷者を匿う誠実な医師であった主人公が、最愛の妻子をドイツ軍に殺されたことで冷血な復讐の鬼と化すというギャップが凄まじい。 いくら散弾銃を手にしたところで、小太りで丸メガネの男が鍛え抜かれた十数名のドイツ兵相手にどう戦うのかと思ったが、ドイツ兵が占拠した城は、彼の生まれ育った場所。 村に通じる橋げたを外し、地下通路や隠し扉や抜け道、知りぬいた城の隅々を利用して敵を一人ずつ倒していく。 そうしてドイツ軍を追い詰めていく中、城のそこここが妻や娘との思い出に繋がり、彼はその追想と共に闘う。 この追想シーンのロミー・シュナイダーが、大変魅惑的で美しく、戦闘シーンの凄惨さが強調される。 深く印象に残る秀作。 【poppo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-09 14:52:11)(良:1票) 5.ロミー・シュナイダーが焼き殺される場面のショッキングさは、多感(笑)な頃に見たんで、ほとんどトラウマになりました。でもそれ以上に、冒頭で彼女がパンツ見えるのも気にせず自転車に乗っている場面で、「ああ、フランスじゃきれいな女性でも、堂々とパンツ見せて自転車に乗るんだ」といたく感動したことでした。その2点だけで、あとはまったく印象に残っておりません。すみませんです。 【やましんの巻】さん 6点(2003-08-12 18:23:20) 4.鏡のシーンが壮絶で(なのにきれいで)衝撃的でした。牧歌的な映像と優しい音楽との差がすごいです。泣きそうになりました。 【omut】さん 7点(2003-07-08 12:43:22) 3.この映画は心が満たされている時に見ると目をそむけたくなる。心が荒んでいる時に見ると爽快感を感じる。 【イサオマン】さん 7点(2003-05-03 00:23:18) 2. 急用で席を立ち 復讐のシーンを見逃し いまだに続きを見たい思いです VTRなどありませんか 青春グラフィティー 【クチャン】さん 8点(2002-02-27 20:34:54) 1.戦時下で妻子を殺害され(それも火炎放射器で焼き殺されるという凄惨さ!)、残された夫がたった一人で戦いに挑み個人的な復讐をするという、先日亡くなったロベール・アンリコ監督の傑作サスペンス。敵をじわじわと追い詰めていくF・ノワレの飄々とした演技は素晴らしいが、なんと言ってもR・シュナイダーの美しさは筆舌に尽くしがたいほどだ。それだけにその殺戮シーンの残酷さがなおさら強調される。夫は妻子がされたのと同じ方法で仇討ちを果たし、映画は我々にカタルシスをもたらすのだが、そのあとにくるのは虚しさ以外の何ものでもない。オープニングとラストに挿入される、妻と子と三人並んで幸せそうにサイクリングするシーンが印象的だ。 【ドラえもん】さん 9点(2001-06-03 16:41:27)(良:1票)
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