みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.正に「キチガイに刃物」映画。 ポランスキーといえば色んな意味で「ヤバイ」類の監督として有名だが、特にこの作品はポランスキー作品でも屈指の怪奇映画だろう。 取り敢えずポランスキー初期の傑作群を発掘した「TUTAYA」GJ。 ストーリーは最初淡々としすぎる感じもするが、段々狂気に染まり壊れていく彼女の戦慄が飽きを忘れさせてくれる。 オマケにヒロインの狂気じみた場面で「テレレレレ!テレレレレ!テレレレレ!」のBGMは卑怯だろ(笑) あれで笑うなという方が無理だっつーの。 ヒロインは極度の男性恐怖症と潔癖症であり、無理やりキスをするものなら、うがい&歯磨きという有様だ。 こんな事されたら誰でもショック受けるわ。 一緒に住む姉は妻のいる夫と夜毎ズッコンバッコン。 隣で寝る妹には良い迷惑である。 オマケに毎晩ベッドで暴漢に襲われる悪夢にまでうなされんだぜ? これで狂わない奴が本当の異常者かも知れない。いやヒロインキチガイなんだけどね。 ポランスキーのホラーじみた演出も手伝い、本作はサイコ・スリラーとしてどんどん血に染まる。 しつこい男は嫌いよ!えーい殴りつけてやる! あたしの体に触らないで!そんな事するなら頚動脈かっさばいてやるんだから!! ヒロインが「やっちゃう」度に荒ぶるドラム。クッソこんなんで腹筋が! 後の「仁義なき戦い」である(絶対違う) 一番印象的だったのが彼女の子供の頃の「写真」、そしてオープニングの「眼」。 瞳に始まり瞳に終わる・・・そんな映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 21:35:37) 11.人間が壊れてゆく様子がネットリと描き上げられています。遠因すら語らないカトリーヌ・ドヌーヴの面持ち。妄想を示す映像。鐘・電話のベル・呼び鈴・微かな蠅の羽音といった音。これ等が渾然一体となりヒタヒタと纏わりついてくる恐ろしさに逃げ出したいのを堪えながらの鑑賞となりました。 思い返しても寒気がします。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-08-10 11:10:15) 10.ホラーとしてもSchizophrenieの世界を描く映像としても、よくできているが、何よりも、映像の美しさと、カトリーヌ・ドヌーブがこんなにうまい女優であることに、驚く。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 06:41:46) 9.若き日のカトリーヌ・ドヌーヴが、その性的魅力をプンプンと匂わせ、狂気に満ちた女性を自然に演じたサイコ・スリラー。 終始、ネグリジェのようなキャミのような、露出度の高い服を身に纏い、観ている私を誘惑する。 途中、脚を露わにしたドヌーブに欲情し、衝動的にドヌーブにのしかかる管理人が出てくるが、その気持ちよく分かる! あのスタイルに、あのブロンドに、あの脚を二人きりの密室で見せられたら、あのスケベ管理人でなくとも、どうなるか分からないね。 後半はひたすら幻覚に襲われ、精神的に壊れたドヌーブを繰り返し見せる展開。 これは少々、くどい。 それより見所は前半部分か。 姉の連れこむ男や、自分のボーイフレンドを嫌悪の対象とみなしながら、妄想するのは知らない男に犯される状況ばかり。 性に対する好奇心と嫌悪感が織り交ざり、精神に不安定をきたしている思春期の少女を描いているかの様で面白い。 ドヌーブは本作の2年後にブニュエルの『昼顔』で、若干23歳にしてガイコツのような老け込んだ状態になってしまうが、本作ではまだかろうじて若い魅力が残っており、いやらしい意味で楽しめる。 それにしても本作では21歳だというのに、なんか目元が老けている。 ブロンドとあのスタイルがなかったら、単なる老けたおねえちゃんだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-11 16:58:34) 8.怖い!恐ろしいです。この映画!何が怖いって?既に何人かの方が書かれていますが、オープニングからして、本当に怖いです。カトリーヌ・ドヌーブのあのドアップの眼、それがまず怖い。そして、始まってからも、薄暗い画面の中でのカトリーヌ・ドヌーブの眼、無表情、それを映し出すカメラワーク、次第に壊れていくカトリーヌ・ドヌーブの演技の凄さと恐ろしさ、薄暗い画面の中で、鳴り響く時計の音、更にいきなり鳴り出す電話のベルの音、何もかもが本当に怖くて、怖くてびびりました。カトリーヌ・ドヌーブが家の外にいる時以外はほとんど音楽なしの中で、しかも、あの暗闇のような世界とでも言うのか?とにかく画面構成からして、本当に怖いです。無表情のカトリーヌ・ドヌーブの片方の眼だけをドアップで撮るという何とも恐ろしい撮り方、物語そのものよりもこうした取り方一つ一つが観ていて本当に怖かった。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-10 21:42:09) 7.カトリ-ヌ・ドヌ-ブ演じるキャロルが内気な性格でセックスに対し興味を持ち、またそれ以上に嫌悪しているということを、あっという間に見せ、後はひたすらに壊れてゆくキャロルとキャロルの妄想を見せてゆく。この壊れてゆく様と妄想の映像化が凄い。ドヌ-ブの顔は美しいままで、ただ生気だけが抜けてゆくというか狂気が宿ってゆくというか、その表情の演技が素晴らしい。そして妄想の映像化は、ポランスキー監督が変態であるということを確実なものとしている、、いやいやそうじゃなくて、妄想の一つ一つが斬新かつリアルで、その見せ方はサスペンスフル。キャロルが壊れてゆく様ときっちりリンクしていて、うまい!を通りこして、怖い!です。でも“壁から手”のシーンはやっぱり変態だと思います。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-31 16:07:03)(良:1票) 6.この映画を見てるとなんだか自分もちょっとおかしくなったような錯覚をおこす。精神が病んで行くと時間の感覚がなくなるんだなって妙に納得。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-01-09 17:12:46)(良:1票) 5.なにもかもが美しすぎる。描写の無限性。小説読んだみたいな感覚。頭の中に埃ひとつ落とさない映画です。 【あっしゅ】さん 9点(2003-11-03 22:18:11) 4. 途中から、何の話なのかさっぱり分からなくなりました。 【Olias】さん 2点(2003-04-13 00:16:57) 3.なんだか音楽が独特で、それでいて実に効果的です。彼女が病んでいく様の描き方はこれまた独特で、壁にひびが入ったり手がでてきたりとまぁ、すごいですねぇ。 【あろえりーな】さん 6点(2003-01-09 19:16:56) 2.得体の知れない何かに終始圧倒されっぱなしでした。毎夜姉の部屋から聞こえる卑猥な声に次第に精神を破壊されていく純真な少女。自分自身の精神のバランスが崩れゆく様を見事に表現しています。見知らぬ男性に冒され、日に日に崩れていく壁と観てるこっちまでおかしくなりそうな妄想の数々。カトリーヌ・ドヌーブをこれでもかと言わんばかりにアップでなめるように撮る、撮る、撮る!ポランスキーのフェチズムな演出がとにかく光っています。 【さかQ】さん 8点(2002-02-10 21:13:47) 1.まず、カトリーヌ・ドヌーブの目のドアップにクレジットが重なるオープニングが、滅茶苦茶格好良い。本編も雰囲気重視のポランスキーらしく、ストーリーはあって無いようなものだが、毎シーンは不条理ながらも美しく、真綿で首を締め付けられるかのような緊迫感とともに進行して行く。才能さえあれば腐敗したものですら芸術に昇華されるという好例であり、コーエン兄弟ならずとも憧憬せずにはおれないだろう。 【ダイ】さん 8点(2002-01-27 22:47:13)
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