みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.終始シリアス。展開がわかりづらい部分が徐々にわかっていく系。「どういうことだ?」と考えつつ観るうちに入り込む系。 その視点は本作の主人公ケイトの視点のようであり、主人公はどちらかというと巻き込まれる側で、主体となって立ち回る側ではない。 「毒をもって毒を制す」を警察視点で描いた作品。つまり、法を根拠として設置されている警察が超法規的な手段をもって目的を達成しようとする様を描いた作品。 【53羽の孔雀】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-12-02 20:12:49) 16.麻薬組織と捜査官との戦いを描いた作品、なんだろうけれど、主人公のエミリー・ブラントが終始、蚊帳の外に置かれたような立場であるのが、この作品の一風変わったところ。だもんで、ストーリーがあるような無いような。だけど、ひたすらヤバい、ということはヒシヒシと伝わってきます。そして、実は、思ってたよりもさらにヤバかった、という展開に。 作品にモヤモヤとしたつかみどころの無さみたいなものがある分、クライマックスはなかなかに衝撃的です。 ベニチオ・デル・トロの存在がやたら不気味で、まるで、深奥からこちらをのぞき込んでくるような表情。闇に引きこもうとするような、あるいは逆に光をはねつけるかのような。 終盤近く、部屋にいる彼の後ろのキッチンに灯りがともっていて、その分、手前にいる彼の表情には影が差しているのだけど、彼が主人公の方に近づいてくるとき、それはより明るい側へと歩み寄っているにも関わらず、彼の纏う闇はさらに色濃くなっていて、その表情もまたさらに闇に閉ざされる。 日常と闇の世界との境界、というものを象徴的に描いたような作品でした 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-23 21:30:54) 15.とても臨場感のある映画だった。監督・撮影者が相当腕が立つんだろうと思う。 ストーリーも推理小説的な謎解きではなく、状況が把握できない謎にひきずられる感じで引き込まれた。終わってみれば よくある話ではあるんだが、そこまでの持って行き方がうまいと感じた。 メキシコって本当にやばいよなあ。どうやったら改善するんだろう・・・ 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-06 22:28:58) 14.久しぶりにベニシオ・デル・トロを見ました、相変わらず怖い。 そこにいるだけで怖い俳優のひとりで、その存在感も相変わらず凄いです。 ビーサン履きのジョシュ・ブローリンにデル・トロだもの、ペンタゴンでもCIAでも元検察官でも胡散臭さは満載で、 普通に対麻薬カルテルの話じゃないことはわかるんですけど、私もケイトと同様 「真実はなんだ」「何が目的なんだ」これで引っ張られました。 現場での経験も豊富で優秀なケイトがまるで新人、駆け出し捜査官のように見えてしまうくらいの メキシコの現状というのがよく伝わりましたねぇ、緊張感が途切れることのない見ごたえある映画。 エミリー・ブラントは「ガール・オン・ザ・トレイン」でもそうでしたけど 化粧っけなし、髪ボサボサ、傷だらけで苦悩する戦う女がよく似合うという貴重な女優さんだと思います。 ところでデル・トロってプエルトリコ出身で、両親兄弟は弁護士だの医者だのという知的で裕福な家柄であり、 実母が亡くなって父が再婚したのが理由かどうかわからないんですが、 思春期の頃に荒れてアメリカの寄宿学校に入れられたとか、「アクターズスタジオ」で語っていたと思う。 新藤兼人監督を敬愛してて、自身で監督にインタビューもしてる。 ニコッとよく笑うし、その笑顔が非常に愛嬌があり、映画の役柄とはかなり落差を感じる人で それが魅力的で増々好きになりましたね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-04 15:22:53)(良:1票) 13.これは思わぬ掘り出し物でした。 メキシコの犯罪組織を扱っているのですが決して勧善懲悪ではないストーリーに心を奪われました。 始めはよくわからない展開だったのですが、点と点が結びついて終盤へもつれ込んでいく展開に夢中になりました。 さあ、今から続編を楽しむことにしよう! 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-01-17 14:19:00)(良:1票) 12.最初から最後まで緊迫感が連続のとてもパワフルな作品です。そしてエキストラに至る全ての俳優陣の演技がリアルで、ドキェメンタリーと錯覚しそうな内容です。エミリー・ブラントが体当たりで頑張ってました。メキシコの無法地帯、恐ろしすぎます。。。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2020-01-05 10:35:14) 11.公開時から観よう観ようと思いつつタイミングを逃してしまい、各種配信サービスにおいてもウォッチリストに必ず入れながら観られていなかった今作を、続編公開のタイミングでようやく鑑賞。 評判通りに物凄く面白かった。さっさと観ておけば良かったと只々後悔。 この映画を一言で表現するならば、「闇の淵」という感じだろうか。 邦題「ボーダーライン」が表す通り、エミリー・ブラント演じる主人公は、メキシコ麻薬カルテルを枢軸とした巨悪と、そこに渦巻く絶望的な「闇」に呑み込まれるか否かの“境界線上”に立たされる。 FBI捜査官の主人公は、得体の知れない強大な闇の一端に触れ、覗き込もうとする程に、その深さに絶望し、自らが信じ命を懸けててきた「正義」がいかに表層的なものだったかということを突きつけられる。 エミリー・ブラントは、“こちら側”の代表として、この世界の“向こう側”に巣食う悪の理を目の当たりにするFBI捜査官を熱演している。相変わらず、この女優は芯の強い女性像を演じきることに長けていて、今作においても魅力的な人物像を体現している。 ただし、この映画が面白い最大のポイントは、その主演女優が演じる魅力的な主人公が、ストーリーテリングの中心に存在していないということだ。 主人公は終始、知り得なかった別世界の闇の存在を感じ続けはするけれど、結果的にその深層に入り込むことを許されない。あくまでも“部外者”のまま、物語は進行し、終幕する。 では、この映画世界の真の主人公は誰であり、真の闇の中で生き続けている人物は誰だったのか。その巧みな映画的構図と、研ぎ澄まされたストーリーテリングが、上質なリアリティとエンターテイメント性を生み出しており、圧巻だった。 ドゥニ・ヴィルヌーブ監督による、絶望的なまでに美しく、神々しい映像感覚と音楽も素晴らしかった。 原題「Sicario」はスペイン語で「殺し屋」の意。 闇の淵に主人公を置き去りにし、一つの目的を果たした“殺し屋”は、闇の更に奥深くに突き進んでいく。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-01-12 23:58:25) 10.緊張の場面で流れる効果音のようなBGMが印象的。敵が意外にショボいのがいささか残念でしたが、十分に堪能させてもらいました。 まったく邪道な見方ですが、かつてファッション誌のカリスマ編集長の第一秘書として右往左往していた女性が、およそ10年を経て国家の治安のためになりふり構わず命懸けで戦っている姿を見ると、「立派に成長したもんだなぁ」と感慨深いものがあります。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-10-24 01:47:00) 9.いい意味でエミリーブラントの青臭さにイライラする2時間だった。 重低音を効かせたBGMとメキシコの灼けた大地が作品に漂う不穏さをさらに強調させている。 ただ残念だったのは、映像や音楽の演出は素晴らしいのだが、脚本が思っていた以上に地味だったことだ。 麻薬戦争を題材にした小説や中南米を舞台にした小説を読み過ぎたせいか、意外に本作は残虐な描写が少なく感じられた。これは余談だが、ラテンアメリカの小説は本当に死の場面が派手。麻薬、独裁、粛清、クーデタなど、桎梏の歴史がその背景にあるからか、登場人物が実に多彩で惨たらしい殺され方をする。翻って本作をみてみると、子供を殺すシーンもあるが、その映像は視点をずらして写していない。凄惨な処刑や拷問の場面もオミットされている。不穏な映画ではあるが、決定的なシーンはさすがにぼやかしてあるのだ。 ガツンと胃にくる、しかしそれでもものすごい傑作!というにはもう少しパンチが足りていなかったかな、というのが本作の率直な感想である 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-08-25 13:41:04) 8.うーん。ハリウッドのメキシコ麻薬マフィアものは鬼門ですが、これもやっぱりイマイチ。。 主演がエミリー・ブラントじゃなかったら誰しも評価が低迷するんじゃないかなと思います。 序盤の要人の護送シーンは面白かったです。 ただあとは非常に淡々としているし、混沌としすぎていて何がなんだか分かりません。 脚本で気になったのは、白人主人公に対して必ず黒人をセットにする最近のやりかた。 これが浅い感じを醸し出しています。 あとはCIAとかのセリフですね。「結婚しているのか?」「子供は?」とかアメリカの企業では 絶対に言わないです。ハラスメントだから。そういうのを表現したのかもしれませんが、なんかね。 【c200】さん [インターネット(字幕)] 3点(2018-08-23 18:51:40) 7.麻薬カルテルの話だったら、「悪の法則」の方が面白かったです。 冒頭の30分くらいはドキドキして観ました。しかし、だんだん、えらく淡々としているなぁと思ってしまいました。 NHKのドキュメンタリー番組だったら、淡々としてても怖さを感じるのだろうと思います。 硬派な映画が好きな方にはおすすめです。でも、私はあきませんでした。 【たぬき野郎】さん [DVD(吹替)] 3点(2018-07-29 23:08:23) 6.ケイト(エミリー・ブラント)は、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)に喰われているね。まぁ、狂言回しの役割だから仕方ないとも言えるけど。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-06-10 19:49:24) 5.しっかりと見ごたえのある映画。 ゼロダークサーティのような緊迫感。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-10-29 23:28:40) 4.予告編を観て、単なるドンパチ、アクション映画だと思い込み、敬遠してたら..「プリズナーズ」の ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督作品だと知り、即行で鑑賞.. いや~ シビれるほど シリアスで、リアル..そして、大人の脚本.. ヴィルヌーヴ監督、Good job! です.. FBI捜査官の ケイト が選抜された理由..ベニチオ・デル・トロ 扮する アレハンドロ の正体..そして、予想外のストーリー展開 & 結末..まったく読めませんでした..玄人好みの演出、物語..秀作です!..シリアスなアクションドラマが好きな方、オススメ!.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-10-06 22:48:39) 3.この監督特有の作風(重すぎる)ですが、今作はそれが非常に良かったと思います。ネタバレ無しで書くのはなかなか難しいですが、冒頭30分は凄まじいまでの恐怖と臨場感です。しかしこの監督の悪い癖(見せすぎる傾向)で、メキシコ難民のバスの一件などは中だるみしてしまっています。(個人的には難民から抜け穴の話を聞くシーケンスは一切要らない) あと、メキシコ系の名前のせいか、イマイチ相関関係などピンとこない箇所もチラホラ。説明不足の割に無駄なシーンが多く意味が分からなくなるのは、ある意味この監督の作風と思って諦めるしかないでしょうかね。 随所に大自然のゆったりした景色が差し込まれていて、テンポの緩急のつけ方は上手いです。雄大な自然=手に負えない力、得体の知れない力、などの比喩にもなっているように感じられて素晴らしいです。それから皆さんおっしゃっているように音楽が素晴らしい。この音楽のおかげでより一層の恐怖感が襲ってきます。 ラスト、なぜ泣いたのか?なぜ去れと言ったのか?各自の行動と結末を思うと非常に深いラストだったと思います。もう一度見たほうがイイような気がしますが、ちょっと重い&暗いのでもう当分は見たくないかな。。 という感じの微妙な映画でした。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-10-05 15:16:15) 2.とにかくベニチオ・デル・トロの演技が見ものでした。すごい渋いですねぇ。そしてエミリーブラントもきれいですねぇ。終始、眉間にしわを寄せていますがそんな表情もとても魅力的です。個人的に彼女が満面の笑みを浮かべるところも見てみたいです。って、映画のレビューになっていないですが、物語も終始緊張感があってよいです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-10-01 11:09:57) 1.ものすごく濃密な映画でした。ストーリーは平凡なのに、この緊張感と重厚感はすごいです。演出と演技のたまものでしょう。音楽もすごく効果的でした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-22 22:34:31)
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