みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.まず冒頭のプロローグ的なニュース映像の中で最初に登場する怪獣が、カマキラス、そしてドゴラだったことがマニアックで、思わず喜色を浮かべた。 地球が滅亡したくだりを伝えるこのオープニングクレジットは、非常に端的であり、かつ東宝特撮映画ファンの心をくすぐる娯楽性に溢れたものだった。(“ヘドラ作戦”が気になる!) “ゴジラファン”でありながら、今作に対してはあまり良い評判が聞こえてこなかったので、今の今まで鑑賞を先延ばしにしまっていた。 随分とハードルを下げきったことが逆に良かったのかもしれないけれど、今作は、想定を大いに超えた満足感を得られるれっきとした“ゴジラ映画”だったと思う。 タイトルが「GODZILLA」となっているように、そのキャラクター性を含めたゴジラの造形や世界観のテイストは、2014年のハリウッド版「GODZILLA」の方向性に限りなく近い。 ゴジラ自体の姿形もハリウッド版とほぼ同じフォルムであり、「破壊神」と称されるに相応しいその巨躯はこのアニメ版においても迫力があった。 その一方で主人公をはじめとするキャラクターたちの台詞回しや、作戦進行を中心としたストーリーテリングにおいては、2016年の「シン・ゴジラ」を彷彿とさせる要素も垣間見れ、個人的には適切なバランスで両国版の「ゴジラ」が融合している印象を受けた。 一般的な評価はやはり低く、「ゴジラ映画として認められない」という意見も多いようだけれど、「ゴジラ」を初めてアニメーション作品で描く上で、実写での特撮映画では実現が難しい試みに挑んでいることは、正しい映画作りのあり方だったと思う。 そして、この映画には「ゴジラ映画」として相応しいテーマがしっかりと備わっているとも思う。 そのテーマとは、ゴジラに対する人類の「畏怖」の念だ。 第一作目の1954年「ゴジラ」しかり、「シン・ゴジラ」しかり、玉石混交のゴジラ映画シリーズの中で確固たる傑作として輝いている作品は、ゴジラという大怪獣に対する「畏怖」をどれも等しく描きぬいている。 今作に対しては手放しで「傑作」とは言い切れないけれど、人類のゴジラに対する「畏怖」については、どの過去作よりもダイレクトに描きつけられていると思う。 突如地球に出没した“破壊神”ゴジラの「災厄」としての存在感を突き詰め、人類文明を明確な「滅亡」に至らしめたのは、今作のゴジラが初めてである。 「ゴジラによって地球の人類文明は滅亡しました」というイントロダクションから始まる今作の豪胆なストーリーテリングは、今作が実写シリーズとは一線を画したアニメ映画だからこそ成し得たものだったと思う。 SF、アニメ、トリロジーというフィールドを最大限活かして、これまで誰も見たことがない「ゴジラ映画」を見せようと試みたこの映画プロジェクトの精神は、まったくもって正しいと思うのだ。 極限的に壮大なストーリーのわりに、主人公をはじめとする登場人物たちの言動が直情的でやや希薄に感じたり、諸々の設定がさすがにぶっ飛びすぎているというような「粗」が溢れかえっている作品ではある。 ただ、そういった雑多な映画的テイストもまた「東宝特撮映画」の文化であろう。 とりあえず今は、続編2作品を続けて観られることが楽しみで仕方がない。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-01-17 15:08:57) 5.人類の生き残り4000人しかいなく、勝算もあるわけでもないのに600人の人員を派遣するのは、戦略としておかしいのではないか? 映画にそれを言っても仕方ないけど・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-10-10 10:44:26) 4.主人公 ハルオ が繰り返す “地球を取り戻す!” という言動に説得力がない..なぜ そこにこだわるのか疑問だ..月にだって 火星にだって 小惑星にだって 資源(鉱物)はあるし 氷だって存在する..地球以外で生きていくことは十分可能だ、理解できない..ゴジラと戦うリスクを考えたら..物語として 浅はかで 稚拙..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 2点(2018-08-30 07:25:15) 3.やりたい事はわかるんだけどね〜。 アニメならではのぶっ飛んだ設定と、壮大なSFもの。 ただ、やっぱりエンタメとしての盛り上げ方が下手というか、戦闘描写にしても何が起こっているのか、どういう作戦なのかとか分かりづらく、非常に入り込み難い。キャラクターの人物描写も掘り下げが足りない。 もうちょっと単純でいいと思う。ごちゃごちゃ盛り込み過ぎ。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 4点(2018-05-28 07:27:50) 2.ゴジラをアニメ化するのであればSF設定でやるくらいの冒険は必要とした東宝の判断は間違っていないし、何を作っても批判を受けることは百も承知のうえでこの企画に挑んだクリエイター達の心意気も買いたいのですが、そんなおおらかな心をもってしても、本作はダメな映画だったと思います。 この手のチャレンジ企画はオリジナルをどれだけイジろうが面白くさえできれば勝ちなのですが、結局面白くできなかった。これが最大の問題ではないでしょうか。感情移入のできないキャラクター、作戦概要の説明がくどいほどなされる一方でイマイチ戦況の伝わってこない戦闘描写、脅威の対象が怪獣である必要をまるで感じない見せ場作りなど、ほとんどの要素で失敗しています。 また、怪獣云々以前の問題として、SF映画としてもまともに成立していません。人類の大半を怪獣に殺され、わずかな生き残りも地球を出ざるをえなくなり、しかもその過程では異星人との接触もあった。そうした大イベントを背景とした世界なのであれば人々の価値観や社会風俗も様々な影響を受けているはずなのに、その変化がまるで見て取れないために世界観は面白みに欠けたものとなっています。 さらには、人類を絶滅寸前にまで追い込んだゴジラというトラウマに再度対峙するきっかけとして、宇宙船内の飢餓や先の見えない航海への絶望感が挙げられていましたが、そうした苦しみの描写が致命的に欠けているために、地球奪還作戦の切実さが観客の側に伝わってきませんでした。また、地球奪還の急先鋒となる主人公の動機付けもイマイチで、いくら親の仇とは言え、核兵器を何発使っても傷一つ与えられなかったほどの超越的な怪獣が個人的な復讐の対象になるものだろうかと、その行動原理には疑問符しか浮かびませんでした。 本作は三部作構成とのことですが、残る2作で巻き返しが図れるのかかなり不安なスタートとなりました。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2018-05-24 18:44:24) 1.時は未来、所は宇宙、光すら歪む果てしなき宇宙へ、愛もなくさまようこの人類・・・唐突な舞台設定に、純粋にゴジラ映画を見に来た観客は 入る劇場を間違ったかと思うかも知れません。 子供に怪獣映画を見せに来たお父さんは、言い訳を考えるのに頭が一杯になること請け合いです。 この映画はハッキリ言って家族連れには不適当なもので、純粋にSFが好き、宇宙ものが好き、未来ものが好きといった観客に向いた映画です。 物語の前半は、未来の宇宙で苦闘する人類の生活描写がメインで、ゴジラとはあまり関係ない内容となっているものの、さすがにタイトルに GODZILLAと付いている以上ゴジラはもちろん登場します。 そして人類はそれに立ち向かっていくわけですが、その部分はなかなかオーソドックスで正統派な作りになっており、この辺は怪獣映画を 見るつもりで劇場に来た観客も満足できるものでしょう。 映像的には人物も含めて全編3DCGになっており、それを2Dの手書きアニメ風に見せているため一種独特な雰囲気を醸し出しています。 従来の手描きアニメに慣れた人は強い違和感を持つ可能性もありますが、少々毛色の変わった映像を求めている人にはうってつけかも知れません。 そしてこれは重要なことですが、この映画は3部作の第1章目であるということを納得しておく必要があります。 1本の映画として起承転結があり大筋では完結していると言えますが、次回作への前振りもかなり露骨で、何より予告映像がバッチリ流れます。 以上、難点はそれなりにあるものの見どころもそれなりに多く、SF好きなら見ておいてもそれほど損はない映画なのではないでしょうか。 【くれい】さん [映画館(邦画)] 6点(2017-12-03 03:04:43)
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