みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
25.ストーリーはシンプルだけど面白かった。主人公ネフは仕事だけは真面目にやってきたのだが、悪女に唆されて悪の片棒を担いでしまう。何度か逃れるタイミングはあったのに、ズルズル踏み込んでしまうと墓場まで一緒である。相棒キーズが最後まで信じて動いてくれたのが泣けたな。オススメです。 【SUPISUTA】さん [地上波(字幕)] 9点(2021-05-06 14:35:26) 24.ビリー・ワイルダー初期の傑作、というわけで鑑賞。同僚キーズの鋭い推理に徐々に追い詰められていくネフ、その程よい緊張感が中盤以降保たれていた。フィリス役バーバラ・スタンウィックの悪女ぶりも良い。計画の失敗自体は冒頭に明かされているが、二人の顛末はメロドラマ要素もあり、なかなか読めなかった。こういったジャンルの先駆けと評されている作品だけあって面白さは保証済みといったところか。おススメ。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-24 19:32:43) 23.戦時中に作られたとは考えられないレベルの出来。 いい意味です。 冒頭から、テープレコーダーに殺人を告白する主人公のシーンで始まります。 この頃、すでに「刑事コロンボ」の形が出来上がっていたという訳ですね。 多少シナリオに粗が目立ち、最初は退屈しましたが、物語が進んでいくにつれ、時間を忘れてしまいました。 主人公と人妻、その義娘、そしてその彼氏の関係が絡んでいく過程が見事だと思いました。 そういった点はムダがないですね。 機会があったら是非一度ご覧になっていただきたい作品です。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-21 21:33:13) 22.サスペンスとしては多少雑なところはあるし、話は単純だし、主人公が失敗したというオチも最初からネタバレされている。でもなぜか見入ってしまう。主人公はどこでどう間違えたんだろう?という興味関心で引っ張っているのかもしれないし、登場人物が限られていてキャラもしっかりしているので、ダレずにテンポよく見られるというのもあるのかもしれない。 実際、カネを払いたくない保険会社の調査能力ってものすごくて、警察のヘタな捜査より執念が違うので殺人事件を暴く事は現実にあるらしく、そういったリアリティーも感じさせる作品でもある。 尚、1944年の作品だが、サイパン陥落で日本は敗戦濃厚な時期で、米国も東西で戦争の最中のハズなんだが、そういった世相を全く感じさせない不倫の保険金殺人の作品を作ってしまうというのはどういう事なのかと考え込んでしまうのが、戦前作品を見る事のデメリットではある。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-08-04 17:10:02) 21.重要なシーンで登場する列車のスピードのように、物語のテンポとしてはものすごくスローリー。しかも最初から犯人が犯行を「告白」するという、謎解きの醍醐味を否定するスタイル。しかし、最後まで飽きません。ハラハラドキドキのツボを再三に渡って刺激される上、女性の怖さにゾッとします。このあたりは人類にとって普遍的な感情のようで。 しかし日本が戦意高揚の国策映画作りに邁進しているころ、かの国ではこんなクオリティの高いエンタテイメント映画を作っていたわけで、今さらながらその国力の差に愕然とします。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-05 02:25:03) 20.よく練られたストーリーで本当に面白い映画だと思います。同じビリー・ワイルダー監督の「情婦」も面白かったですが、この映画もお薦めです。一緒に見た妻も楽しめたようで、「昔の映画という気がしない」と言っていました。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-06-14 02:37:37) 19.今観ても良く出来ている。ありがちなドラマに感じるのは、その後に多く模倣されたからだろうか。 なので、普通のサスペンスに落ち着いているが、映画での歴史的な意義は大きかったのだろう。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-13 14:28:29) 18.食料品店での会話や 犯行後すぐの密会など、今見ると おいおい脇甘すぎだろって感じの描写があるけど、当時の捜査状況なんかに照らすと それ程違和感ないのかあ などと時代の違いを感じた。 トリック自体も 少し杜撰に思えてしまって、そこまで楽しめなかった。まあ現代ミステリーの視聴歴によって、観る目が厳しくなっちゃってるんだろうとは思う。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-19 14:58:31) 17.情婦ほどのインパクトはありませんが、最後まで気が散らずに観られました。切れ者のキーズがかたわらで真実スレスレの推理を披露するのに戦々恐々な主人公の場面が好きです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-11-27 11:51:32) 16.不倫、殺人、保険金詐欺、今やあまりに使い古されたサスペンスの古典的展開。その先駆けであり、源流となったとも言える70年前の映画。映し出される映画世界は当然古臭い。しかし、退屈感など微塵も感じさせず、フィルム・ノワールの世界に観る者を没頭させる。 ビリー・ワイルダー監督の作品を幾つか観てきているが、驚く程にハズレが無く、みな傑作である。 真っ当な映画ファンからすれば、この映画史上最高の映画監督の作品が傑作揃いであることなど至極当然のことなのだろうけれど、50年以上前の映画の殆どにおいて、今観ても退屈に思う部分が無く、むしろ新しさすら感じてしまうことは、奇跡的なことだと思える。 そのビリー・ワイルダーと、ハードボイルド小説の偉人レイモンド・チャンドラーが組んで脚本が執筆された本作。当人同士の関係性は決して良好では無かったらしく、脚本の執筆は難航したらしい。 それでも書き上げられたこの映画の脚本の質の高さは素晴らしく、これまた奇跡的に思える。 原題は「Double Indemnity」。劇中でもキーポイントとなる「倍額保険」の意。 欲を重ねた人間たちの愚かさと虚しさ、その末路がしなやかに映し出されていた。 良心の呵責、友人に対しての裏切り、情愛のもつれ……描き出されるテーマ性も、今や当然の如く使い古されている。しかし、それらもあたかも初めて触れる人間模様かのように心に染み入ってくる。 脚本の素晴らしさは前述の通り、その世界観を映し出す秀逸なカメラワークと演出、その中で息づく俳優たちの存在感、「映画」を彩るすべての要素が「上質」の一言に尽きる。 いやあ、名作だ。ビリー・ワイルダーの映画を観ると、いつも「名作」という言葉の意味を知ることになる。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2014-05-10 13:59:24)(良:1票) 15.結論が先に出ていても、最後まで見る者をはらはらさせるよくできた映画だ。こういうのを心理サスペンスというのだろう。バーバラ・スタンウィックの金髪(かつら)が気になったが、悪女を強調するためかもしれない。 最初見たときは、嫌疑が別方向へ行って何もフィリスを殺さなくてもと思ったが、やはり飛び乗った電車は終点まで降りられないのだと思い直した。それと主人公が、いったんキースが疑いだしたら、間違いなく真実をつきとめるという凄さを感じた。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-04 23:36:13) 14.ワイルダーの演出が光る心理サスペンス。 冒頭のタイトルバックの奇抜さ、回想シーン形式の構成と、 先の展開に期待を抱かせるストーリー展開で、決して飽きさせない。 後のTVのサスペンスものなどに影響を与えたことが窺い知れる作りは、 この年代の作品の中でもかなりの出来映えかと。キャスティングもしっかりしていて、 最後まで安心して観ていられる。モノクロ映像が効果的な、お薦めのサスペンス。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-14 06:39:04) 13.シンプルなサスペンスではあるものの、最初から告白(自白)しているもので犯人も手口も動機も序盤から分かっている。謎解きを排したサスペンスなので、どこをどう楽しめばいいのかと思いきやこれが面白い。ただ事件の流れを順を追って説明されるだけなのに面白い。 何と行っても、いいキャラで名探偵ポジションのキーズさんがとても魅力的なのはかなり大きいところで、彼が主人公のスピンオフが観たいくらいだ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-22 15:26:56) 12.さすがワイルダー作、面白かった。このころのマクマレーはこんなのや、悪役が多いですが、TV「パパ大好き」のような優しくソフトなおじさん役もいいな。また、こういう、スレた女役のスタンウィックもかなり良かった。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-01-25 13:07:40) 11.サスペンスとしては、骨子が呈示されているだけという感じで、特段目新しいものがあるとは感じませんでした。冒頭で録音による告白などということをやっちゃったせいで、全編にしつこくナレーションがかぶさることにもなり、その点もマイナス。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-10-21 01:02:13) 10.結末を最初に見せて回想録で綴ってゆくという手法はこの後ワイルダー自身の『サンセット大通り』を含めて多くのフィルム・ノワールに有効な手法として取り入れられることになる。さらに夢のハリウッドにおいての冷酷な女の登場は当時としては驚愕に値しただろう。そんなパイオニア的価値も評価しつつ、でもこの作品の面白さはやはりエドワード・G・ロビンソンの絡ませ方だろう。この人物が登場するたびにサスペンスは盛り上がり、しゃべることで暗いムードを一掃しテンポをつくる。マッチというアイテムを使って作品にユーモアを与え、最後にはそのユーモアのアイテムを哀愁漂うものに変えてみせる。と、脚本の巧さが際立っていますが、当時としては珍しい屋外ロケ、しかも夜!というのも犯罪映画の雰囲気を盛り上げている。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-08 11:06:06) 9.主人公が心変わりするのに、ちょっと無理があると思いました。 【yoshi1900ololol】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-30 03:29:41) 8.コメディでない、ワイルダー作品ははじめてみたのだけれど、なかなかいける。映画の最初で、金も女も手に入らないことはわかるのだけれど、最後まで話に引きつけられた。ヒッチコックの作品といわれたら信じてしまいそうだ。 【HK】さん 8点(2004-07-31 11:33:52) 7.ワイルダー、ハリウッド監督3作目。この作品の注目すべきは、コンビを組んだ間で、唯一僚友ブラケットが脚本を降りた作品。その代わりに組んだのがレイモンド・チャンドラーで、そのあたりは大変興味深いです。そんでもってサスペンスタッチのこの作品、完成度の高さもさることながら、キーズがネフにマッチで火をつけるラストなどワイルダー色も十分。机一つ分の距離よりも近かったキーズとネフの思わぬ別離。このシーンは数年後に訪れるワイルダーとブラケットの決別を暗示しているかのようで、ストーリィの内外で切なーい、です。“我が道を往く”ワイルダー、オスカーは次作までおあずけです。 【彦馬】さん 9点(2004-05-12 19:09:07) 6.ビリー・ワイルダーの初期の頃の作品にはサスペンスチックな物が多いですね。よく他の映画の中でネタにされることが多い作品なので、(ウディ・アレンや最近では「ファム・ファタール」)前から観たいと思い気になっていました。この映画を観ると、いかに保険金詐欺という行為を成功させるのが難しいかがよく分かります。(単に調査員のキーズが有能だっただけかもしれないけど・・・)やっぱりこれはストーリーがどうこうと言うよりも、回想形式の演出が上手いですね。展開が読めてしまっても最初から最後まで一気に物語の中に引き込まれてしまう。傑作フィルム・ノワールです。 【かんたーた】さん 8点(2004-04-21 19:06:09)
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