みんなのシネマレビュー

素晴らしき日曜日

One Wonderful Sunday
1947年【日】 上映時間:108分
ドラマモノクロ映画ロマンス
[スバラシキニチヨウビ]
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-11-14)【イニシャルK】さん
公開開始日(1947-07-01)


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監督黒澤明(演出)
演出小林恒夫(演出補佐)
キャスト沼崎勲(男優)雄三
中北千枝子(女優)昌子
菅井一郎(男優)闇屋風の男
清水将夫(男優)ダンスホール支配人
小林十九二(男優)アパートの受付
堺左千夫(男優)闇切符売り
中村是好(男優)饅頭屋
渡辺篤(男優)与太者
脚本植草圭之助
音楽服部正
撮影中井朝一
斎藤孝雄(撮影助手)
製作本木荘二郎
配給東宝
美術久保一雄
照明岸田九一郎
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【クチコミ・感想】

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16.黒澤明の映画を幾つか見た中で、とても異質だと思った一本。
浮かれたり、沈んだり、恋人とどうしてもすれ違ったり、
そういう生活における、あたりまえの、だけど、捨ておいておけないような問題を、
こういうふうに描いた映画は、他にあまり見たことがなかった。
だけれども、正直に言って、映画として見ると冗長で、
この作品の出来を見た限りでは、小説にこそ任せておくべき領域なのじゃないかと感じた。
個人的には気に入ったものの、あまり人に薦められる映画ではないな、というのが本音。 麻田葉一さん [DVD(邦画)] 5点(2015-11-29 17:27:05)

15.うまく作ってあるところはあるにはあるが、最初は気にならなかったちぐはぐ感が、徐々に増していくのはいただけない。 みんな嫌いさん [DVD(邦画)] 5点(2011-05-04 07:36:38)

14.心が洗われる、美しい映画です。 藤堂直己さん [DVD(吹替)] 10点(2010-08-16 00:15:59)

13.黒澤明監督と言うとどこまでも男臭い映画、そういうイメージが常に付きまとう。この映画では後の黒澤映画とは違うそういう男臭さとエネルギー、ギラギラしたものは無い。しかし、そんな黒澤映画においてもやはり黒澤明監督は他の黒澤映画の中でも常に言いつづけてきた「生きる」ことの意味、人生は辛いことも多い。いや、辛いことの方が楽しいことよりも多いけど、それでも何かに希望を託して生きて行こうではないか!この映画の主人公、二人のカップルの姿を通して生きることの素晴らしさを問う。この映画では確かに黒澤映画=男の力強さ、漲るパワーやら派手なアクションなど無縁であるが故にそこに流れる全体を包んで離さない空気、例えば戦後の東京の焼け跡の風景におけるリアル感などは戦争を経験している人間だからこそ出せるものが感じられると当時に戦争経験の無い私のような世代の者にも、なるほどね。と納得させられるものを映像の力で見せる所などはやはり黒澤明監督は単なるアクションだけの監督なんかではないという事の証明であり、そういうものをきちんと描ける監督であることが解る。主演の二人のカップル、この映画のヒロインの中北千枝子に関しても成瀬映画での彼女とは違う別の魅力が観られる。どんなに時代は変われども後ろを振り返ってばかりいるよりも前を見て生きて行こうとする彼女の姿は時代を超えて共感出来るし、色んな意味でこれまた黒澤明監督からのメッセージを感じさせれる映画として評価したい。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-11 21:59:45)(良:1票)

12.無意味に長いシーンが多いように思えた。
良い場面もそこそこあったのだが、ここまで長尺な作品にすることはないかと。
昌子の嗚咽があまりに凄すぎて笑ってしまいました・・
おーるさん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-23 00:53:42)

11.貧乏カップルのありふれた日曜日…ただそれだけのお話。正味まる一日の話なのに、やたらといろんな場面で引っ張るから間延び気味です(キャバレーのシーンとか雄三の下宿とか、未完成交響曲ごっことか、あんなに長々と必要か?)。そのうえ主人公二人が魅力ゼロなのが痛い。雄三は甲斐性なしだし、昌子は自己チューなうえにKY。戦後すぐの日本の情景や生活の様子を味わう以上のものは残念ながら得られませんでした。 とかげ12号さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-05 12:13:37)

10.一組の若い貧しいカップルの日曜日のデートを描いた黒澤明監督には珍しいロマンス映画。1947年という戦後まだ2年しか経っていない頃の作品のため、焼け跡の町や闇屋、戦災孤児と思われる浮浪児など、終戦直後である製作当時の時代風景があたり前のようにリアルに描かれてるのが興味深いし、男くさい作風のイメージが強い黒澤監督が初期にこのような慎ましい作品を作っていたことも正直言って驚いた。(黒澤作品と知らずに見たら絶対に別の監督の作品と勘違いしてしまいそう。)主役のカップルを演じる二人も実によく、特にすぐに悲観的になり落ち込んでしまう彼(沼崎勲が好演。)を前向きに励ます辛い境遇にいながらも決して明るさを失わないヒロインを演じた中北千枝子が素晴らしく、決して美人とは言えない顔立ちにもかかわらず見ているうちにだんだんと可愛く魅力的に見えてくる。どちらかと言えば気性の激しい人物を演じる女優が印象に残る事の多い黒澤作品においてこんなに純粋なヒロインが印象に残るのもまた珍しいことである。有名なシーンである画面から観客に拍手を求めるシーンではつい小さな拍手をしてしまったが、機会があればこのシーンは一度映画館で見てみたい。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-26 20:21:32)(良:1票)

9. 間延びが激しいような気がしました。失敗作じゃないのかなぁ。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-10-28 15:12:22)

8.ドキュメンタリーや「火垂るの墓」なんかより、この映画のほうが若いカップルなんかに反戦意識もってもらうにはいいんじゃないかと。 Waffeさん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-14 02:02:40)

7.音が印象的な映画。浮浪児にかぶせる汽車の音、アパートの一室のポツリポツリとした雨漏りの音、突然スピーカーから流れる音楽、タクトを振り上げようとした時の風の音・・・。それぞれがその場の雰囲気を代弁しています。中北千枝子さんの、薄幸そうとはいえない明快な雰囲気も戦後の荒廃を明るく夢を持って生きようとする女性によくあっていますね。作中では、やたらと残金を計算しているのですが、現実に使ったお金が動物園の入場料以外、不本意な支出ばかり。しかしこの事実が、その後のベーカリーや音楽堂でのお金を使っていないシークェンスへ生きています。喫茶店でのミルクコーヒーの一件など残金を執拗に描いているのはそのためでしょう。またここではコートを手離させることで、目に見える形としての暖かさまでも奪っています。よって目には見えない未来のベーカリーや音楽堂でのコンサートがより際やかにその暖かさを纏うことになっているのが巧いなあ~と。音楽堂では、嬉しそうにタクトを振る男、涙ながらに観客席から見る女、お互い同方向を見ているためその表情はわからないはずなのですが、気持ちは一つになっている様子が画から伝わってきます。ラスト、黙って駅のベンチに座る二人。ここで喫茶店での女の言葉がまた生きてきます。汽車の音、揃ってちらりその方向を見る二人・・・彼ら二人の未完成交響曲が完成に近付きつつある瞬間でありました。 彦馬さん 8点(2004-10-15 00:35:52)(良:2票)

6.リバイバルを見てきた。骨太な印象のある黒澤監督がこんな慎ましい世界も描けるんだなとその幅の広さに感心した。これでもかと現実に打ちのめされる貧しいカップルの日曜日を描いているのだが、あまりに辛いことが多いので、つい弱気に屈折してしまう男を責める気持にはとてもなれない。あんまり辛いことばかり続くと、もうどうしていいか、わからなくなることがあるんだよね。「そういう気持ちにもあるよな」と思ってしまった。その卑屈さが冒頭の足元に落ちてる吸殻を拾おうとするところによく出てる。それを止める恋人の女性。偶然かハワード・ホークスの「リオ・ブラボー」の冒頭に、これと全く同じシチュエーションが出てくる。吸殻と酒の違いはあるが。何気ない場面なんだけど俳優の見せ方が上手いね、黒澤監督は。また、この場面がラストと上手く対比されている。今時、こんな純粋な恋が通じるかという声があるかと思うけど、物言わぬ普通の恋人達の姿って、いまでも、そんなに変わらないと思うよ。リッチともお洒落とも縁が無い、いろいろ上手くいかないけど、励ましあって、ささやかに頑張ってるカップルって、いまでもたくさんいると思うしこれを見たら、自分のこととして感情移入するんじゃないかな?ましてや、チャップリンの「独裁者」と同様、敢えて映画のタブーを破ったラストの女性の言葉と表情はグッと来る人も多いのではないか?確かに、ベタな物語ではあるが、そんなことは欠点でも何でもない。それどころか、こういうベタな話をベタに描いて人を惹き込むには腕が無ければできない。昨今、よく言われる「先の読めない」話のほうが楽かもしれないのだ。キチンとした物語そのものを「ベタだ」と揶揄してるとすれば、それは揶揄する我々のほうが想像力貧困かもしれない。真正面から、キチンとしたまっとうな日本語で語りかけてくる人を「何それ?ギャグ?」と混ぜ返す卑屈さにも通じる。監督自身も認めてるように、少し長いとは思う。ラストが少し長いとは思うけど、何だか、すごく大事にしたい映画だ。ベスト10には入らないけど、自分の中で大事に大事にしたい映画だね、これは。ある本で読んだ「卑屈とは、自分が真面目に生きようとしないだけでなく、真面目に生きようとする他人をせせら笑うことだ」という言葉が心に刺さった。・・・。バランスの取れた成功作ではないけれど、見てよかった、ホントに。 ひろみつさん 8点(2004-06-18 18:16:42)(良:2票)

5.戦後まもなく金も何も無いカップル、日曜日のデートでのささやかな幸せ。女の子ってのは健気で前向きで未来が見えるものだが、男ってのは今も昔もどうしてダメなんだろう、ダメさ加減がなんともいい感じです。 亜流派 十五郎さん 6点(2004-02-12 21:56:02)

4.ベタな話ですが、ベタに楽しめますよ。
しかし、黒澤映画らしくベタな中にも「気迫」を感じさせるのでプラス1点。 MASHさん 7点(2004-01-03 08:41:41)

3.途中まではなかなか引き付けられたけど、ラスト付近がちょっとくどくどしていて、もうちょっと簡潔にしても良かったんじゃないかと思った。 ボーリックさん 6点(2003-12-20 00:54:08)

2.これはまぁ、当時の風俗とか色々と興味深いものもありましたが、話はそれほど面白くないです。主人公がなにかというとすぐに落ち込んでしまい、みていてかなりイライラさせられました。 のほほん息子さん 3点(2003-10-31 02:46:48)

1.戦後を舞台に、とある何でも無い貧乏カップルの、ややツイてない休日を描きます。クライマックス、何と映画の中から観客に語りかけてくる!これがいわゆるバーチャルレアリテーとかいうやつですかいな。コレばかりは正直、どうかと思いましたけどね。幸せって、世の中に転がってるもんじゃなくて、自分の中に見つけるもの、例えば、音楽会に行けなくても自分の中で音楽が鳴り響いていたら、それも一つの幸せなんだなあ、ということで、色々身につまされるものがあります。ああ今の私って、幸せと言えるのかなあ。 鱗歌さん 7点(2003-10-19 00:04:09)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 5.96点
000.00% line
100.00% line
214.17% line
314.17% line
4312.50% line
5520.83% line
6416.67% line
7520.83% line
8416.67% line
900.00% line
1014.17% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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