みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.数ある特撮怪獣映画の名作とくらべれば、そりゃあ低評価は免れない。 ただし、数多の特撮映画の多くが「駄作」だらけであるということもまた事実。 そんな中で今作は、数多くの「駄作」のうちの一つかもしれないけれど、「駄作」ならではの味わい深さを醸し出していたと思える。 先ず、「日活」唯一の怪獣映画であるという、特撮映画史的な文脈のみを捉えても、ある種の「価値」は充分にあると思う。 東宝、大映に牽引された当時の“怪獣映画ブーム”に無闇に乗ろうとした作品だけあって、あらゆる面での不慣れ感と独特の違和感が生まれている。 ただその不慣れ感や違和感は、そのままこの映画の特異性に繋がっているとも思う。 特撮のレベルそのものは、当時の水準からすれば決して低すぎるということはない。 けれど、ほんの少しの“見せ方”がやはり巧くはなく、“魅せる”シーンが無い。 一方で、主人公である“ガッパ”の巨大怪獣としての存在感は、良い悪いは別にして、「独特」だったとは思う。 異形のものに相応しい血走った目、気持ちの悪い鳴き声、とにかくその存在感そのものがおぞましい。 それは、「ゴジラ」や「ガメラ」といった当時のスーパースターたちの存在感と比較すると、まったくもって相反するものである。こんなおぞましい怪獣が子どもたちをはじめとする大衆の人気者になるわけがない。 そして、そんな世にも奇妙な怪獣が織りなすストーリーが、なんと「親子愛」だというのだから、益々その異質性は高まるというもの。 更に、彼らを取り巻く人間たちの間では、当時の社会性を踏まえた男女の価値観、親子の価値観の相違とそれに伴う葛藤が描き出される。 何故か熱海に上陸するガッパ、何故か巨大な茹でダコを加えているガッパ、何故か日系人役として登場する藤竜也……こういう歪さや、ほつれ具合を堪能することも、楽しみ方の一つであるということを思い出させてくれるある意味立派な特撮映画だったと思う。 限りなく「駄作」に近い「迷作」であるが、日本の特撮史上における亜流として、意外に存在価値は大きいのではないか。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-10 22:58:24)(良:1票) 8.どうにも内容がないというか、パニックへの危機感もなければ怪獣そのものに対する愛情もないというか・・・テレビ番組だったら、30分以内でまとめられるような内容ではないのか。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-08-28 02:25:55) 7.東宝のゴジラ、大映のガメラシリーズに対抗し、日活が放った唯一の怪獣映画。 ストーリーはちょっと「モスラ」に似ており、怪獣のデザインや動きは正直良くない。 でもガッパは何となく愛嬌があるし、人情劇みたいなシーンの演出には思わず吹いてしまった。 テーマ曲はいかにも日活っぽい。全体的に映画の出来は良くないけど、個人的に好き。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 3点(2011-07-23 05:51:52) 6.【皮マン】さんの解釈は見事だと思う。この映画を愛してる心がひしひしと伝わってきました・・・あら? 3点?(・_・;) 音楽も今となっては脱力系。 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-10-10 22:42:30) 5.すごいね。酷いね。絶句しちゃうね。東宝のゴジラ、大映のガメラなどの人気に日活が遅れ馳せながら参戦した巨大怪獣モノだが、もうヤケクソにしか見えない作り。グダグダなお話、安いセット、チープな造形……。その他にも皆さん仰るようにツッコミどころ満載。一応、傲慢かつ身勝手な人間や環境破壊に反対するテーマみたいなものはあるんだけど、そんなことを考える前に観ていて辛いです。ただまあ、たしかに違う意味で大笑いは出来たので1点付けときますが、とても1~7までの皆さんのような愛のあるレヴューは書けません。w コレ観ると、なぜゴジラが特別扱いで人気があるのか、ゴジラとガメラだけが平成になっても復活できたのかが分かるなぁ。 【TERRA】さん [ビデオ(邦画)] 1点(2008-01-31 19:18:28) 4.冒頭、タイトルバックで流れる変な主題歌が見てから12年近く経った現在でも耳に残っている。内容は思い切りB級の怪獣映画で、出てる俳優も地味目な人ばかりだ。熱海に上陸したガッパは何故かタコを口にくわえていて笑えるし、子供ガッパの間抜けな造形といい、松竹の「宇宙大怪獣ギララ」と並んでとりあえず怪獣ブームだから作りましたというノリの珍作。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 4点(2005-03-02 15:16:24) 3.僭越とは存じますが下のsayzinさんの疑問に答えさせてください・・・●タコがでかすぎ:過去、スダール(ウルトラQ)やコング、対バラゴンフランケン(但し海外版)と戦った巨大ダコの例から類推すると日本怪獣界では無理のないサイズかと思われます。●誰が茹でたか:これはガッパです。ガッパが水中で火炎を吐くことによって茹でたとしか考えられません。●なぜ茹でダコを咥えて上陸したか:母ガッパが子ガッパに与えようとして咥えてきたのです。これは大伴先生監修の怪獣図鑑にそのような記述がありましたので定説と思われます。茹でてあるのは消化をよくするためでしょう。・・・というようにあのタコは、母ガッパの子供を想う気持ちを表した重要アイテムなので、間違ってもばかにしたり笑ったりしてはいけません。むしろ泣くべきなのではないかと考える次第です。 【皮マン】さん [映画館(邦画)] 3点(2004-03-11 15:00:36)(良:1票) (笑:1票) 2.茹でダコ、茹でダコ、茹でダコ。しかし何で生じゃなくて茹でダコ? しかもこのタコ、ガッパのサイズからすると車より大きいじゃん。誰がどーやって茹でたんでしょうか? それよりも何よりも、一体どこの誰が伊豆(でしたっけ?)上陸時のガッパに「茹で」ダコを咥えさせようと考えたんでしょうか? スタッフの誰かが熱海へ温泉旅行に行った時に食べたタコの味が忘れられず、「伊豆に茹でダコは付きもの」とゆー思い込みで咥えさせてみたんでしょうか? 温かみのある仕上がりと言うよりも、完全に脱力系の作品となってます。とにかく、半端じゃない茹でダコのインパクトに3点献上。 【sayzin】さん 3点(2004-02-07 14:12:55)(良:1票) (笑:1票) 1.60年代を席巻した単発怪獣映画のひとつ。しかも家族向けに作られた異色作で、見事なまでのB級! ! オープニング早々から演歌調の“ガッパの主題歌?”に強烈な先制パンチ。日活っぽい青春活劇風なノリで進む中、日本人丸出しの珍妙な島民の踊り、たった数日でビル並の大きさに成長する子ガッパ、ゆでダコをくわえながら町を破壊する夫婦ガッパ、親子対面で涙腺が緩む感動のラストシーン等、ガッパの造形はもちろんのこと印象度の高い怪作に仕上がっている。さらに日活初の怪獣映画という事もあり、スタッフ一同笑いをこらえながら、時には笑い転げながら作り上げた様子がヒシヒシと画面から分かるゾ。まぁ、このテの単発怪獣映画が個人的に好きなので、う~ん…6点。 【光りやまねこ】さん 6点(2003-11-03 13:39:12)
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