みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.高校生とオバサン、にはとても見えない二人のよろめきドラマに興に乗れません。オバサンの浅はかさが痛々しく白けてしまいました。今年ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭が行われていますが、オバサン役のミシュリーヌ・プレールが100歳で存命であるというのにドラマチックなものを感じます。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-17 19:57:05) 6.レイモン・ラディゲ16~18歳の時の作品『肉体の悪魔』。彼はその後『ドルジェル伯の舞踏会』なる驚くべき作品に到達し、人生を猛スピードで駆け抜けた挙句に豆腐の角に頭をぶつけて死亡。まさに夭折の天才。一方、若き日の三島由紀夫は「オレも相応の作品を作らねばならぬ」という強迫観念に駆り立てられ、やはり16歳で『花ざかりの森』なるワケワカラン作品(失礼)を生み、さらにラディゲに真っ向挑戦した『盗賊』なる偉大な失敗作を世に問うた後、独自の世界へと飛翔、さらに肉体改造によって、肉体の悪魔ならぬ悪魔の肉体となり、ターミネーター、コマンドーで一躍スターとなってカリフォルニア州知事へ。と、それはともかく。そもそも、ラディゲなり、スタンダールなり、こういう、解剖学的な心理小説とも言うべきものを、なにゆえ、「映画」というやつは、あえて“映画化”してしまうのか。文学だからこそ到達できた世界に、なぜ映画が、映像というむしろこの世界とは相容れぬ武器を手に、関わろうとするのか。こういったところから、私の「そもそも、映画って、何?」という疑問、ジレンマが、始まるわけで。しかしまた同時に、この作品にはすでにその解答、とまでは言わぬまでも、そのヒントが顕れているようにも思われます。なぜなら現に、この作品を、原作を離れて、映画として、楽しんだのだから。映画はあくまで心理への切り込みよりも映像による“劇”として展開、その分、やや軽いノリという印象もあるのですが、恋愛サスペンスとして観ても十分楽しめるオモシロさも。結局のところ、小説と映画の関係を、「材料は同じでもカレーと肉じゃがは全然違う」という立場で捉えるか、「カレーも肉じゃがも、材料をたどれば同じもの」という立場で捉えるか、という問題なんでしょうね(と、意味不明の納得の仕方で唐突に終わる)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-02 16:13:49) 5.主人公2人にさっぱり魅力を感じないというのは、ラブロマンスとしては致命的なんではないだろうか。2人のやりとりも、会いに行ったり邪魔されたりを繰り返しているだけのような感じで、発展性を感じません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-10 02:05:06) 4.まず、ヒロインに魅力を感じない。 年下の少年を惑わす魅力が感じられない。 そしてストーリー。 どこかありがちで、型にはまっている。 面白いとは思えないが、ラブロマンスとしては王道的なもので、安心感はあるにはある。 そこを素直に楽しむことができるか、ありがちといった感想を持ってしまうか。 そこが本作を楽しむことができるか否かの分かれ目であろう。 主演の貴公子ジェラール・フィリップだが、25歳にしては随分と若く見える。 そして痩せすぎ。 もう少し晩年のフィリップの方が魅力があるかもしれない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-01-28 22:20:59) 3.有名な作品の割りにあまり良さが感じられず、印象も薄かった。歳のせいか? ジェラール・フィリップ が25歳と若い。でも17,8歳には見えない。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-12-05 18:36:15) 2.トリュフォーが「カイエ・デュ・シネマ」で本作を酷評した具体的内容は寡聞にして知らない。が、個人的には充分に名作たる風格を備えていると思う。キャスティングにあたり、オータン=ララは作者ラディゲを投影させた主人公に当時25歳の貴公子ジェラール・フィリップを選んだ。早熟の天才レイモン・ラディゲが原作を執筆した当時の年齢は18歳(!)と言われており、明らかに老け過ぎている。が、ソレは飽くまで外見上の問題だ。先述した通り、ラディゲは天才、間違いなく正真正銘の天才である。あのコクトーが生涯彼の影響を受け続けた、と告白した程の!リアリズムを重視してそんじょそこらのニキビ面の高校生に演じさせようとしても到底演じきれるハズがない。私がオータン=ララだったとしても当時最高の美男俳優を以てしか映画化できなかったであろう。加えてマルト役のミシュリーヌ・プレールに必要なのは”年下の青年を誘惑する美貌やお色気”などでは断じてなかった。例え若気の至りと分かっていても男性が思わず守りたくなる儚さを滲ませた気品ある女性である。キャスティングは完璧だったのだ。…当時としては。しかし、如何に稀代の美男子フィリップを以てしても原作の驚異的な(20歳頃に読み、世に天才はいるのだ!と絶望的に打ちのめされた)インパクトには及ばなかった。もうコレは監督や俳優をあれこれ非難するレベルではない。夭逝の天才の手に成る原作が余りにも高踏に過ぎたのであろう。仏映画最高のスタッフ&キャストで臨んだ本作でも無理だったのだ。最早この原作を映画が凌駕する可能性は未来永劫ないと個人的には思う。心理描写にCGやSFXは一切通用しないのだから…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-12-22 23:23:57)(良:1票) 1.とにかく、ジェラール・フィリップの素晴らしさに感動しました。彼の演じるフランソワ君は、なんと言えばいいんでしょうかね、とにかく完璧ですね。「若さ」という甘酸っぱい時期を見事に演じてくれています。ちょっと17歳には無理があるルックスですが、それは演技ですね。はにかんだ表情が17歳になっちゃうんですよ、あっというまに青臭いガキになっちゃうんです。もう参っちゃいますよ。それでいて、瞬間的に男が見え隠れするんですね。上手いですね。ため息がでますよ。しかしながら、ストーリーがちょっとありがちかな?あと、フランソワ君が熱烈に惹かれていく過程が欲しかった。というか一目ぼれならもっとマルトを美しくしてくれ、と思った。あと、大戦終了とのからみはちょっとね。それでも、うん、良かった。 【fero】さん 7点(2003-12-02 18:12:46)
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