みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.白黒なのに色が見える、って褒め言葉がよくあるが、「白黒は光と影で美しいのだから、それ褒め言葉になってない」と常々思ってた。しかし本作で困ったことに若葉の薄緑が見えるような気がしてしまった。美しかった。宮川一夫のカメラ、本作が溝口との初仕事らしい。堀雄二は後の脂ぎった顔を知ってしまっているので、どうも似合わない印象。谷崎似ということでの起用か。ロング好きっていうのは、移動しやすいってことでもある。カメラがすでに動きたがっている。その待機しているような緊張。人物たちの「三人」への誘惑。埋もれたがる願望。けっきょくそれぞれの孤独がある。東京のセットで向こうを走るおもちゃの汽車は、歌舞伎で、遠くにいる人物を子役が演じているような気分で見ればいいのか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-11-09 09:31:43) 3.うーん、溝口作品としては物足りない内容。 後半の怒濤の盛り上がりもないし。 田中絹代が主演なのも、個人的に好みでない。 映像は素晴らしく、溝口作品の王道を往く雰囲気は出ていただけに残念。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-12-01 23:30:14) 2.すんません、私には駄目でした。映画館でもその後、DVDでも鑑賞したのですが、他の作品群に比べると凡作と感じました。乙羽の一途な愛に揺れる心の動きや、田中絹代の凛とした美しさを動きを、圧倒的な映像美や美術で作られる世界に同調して演出しているものと思いますが、私には如何せん動きに欠ける。この奇妙な関係の各々の心の動きは興味深いのですが、3人という限定した人物で持って、人物を描くのが難しいのかも知れない。内面の心情描写が巧いと言われる成瀬監督は、些細な動きを一瞬で捉えたり、狭い空間の中でも動きを見せたりするのですが、溝口監督は動かない。武蔵野夫人にも同様の印象があり、この手の作品は祇園2作品(姉妹・囃子)、「噂の女」のような、動きのある作品・題材の方が得意だったのかと思う。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-10-11 13:45:06)(良:1票) 1.ワンシーンワンカット、長回しの溝口・覗き見ワールドはこの作品でも健在。男女3人の切なくもあり理解不能でもある愛情と感情の機微を丁寧に描くこの内省的な作品であるから、その覗き見感も益々効果的。ホント、観ているうちにこの3人の行くところ行くところについて回ってこっそり押入れの中から覗いているような錯覚に陥ります。お遊さまがそれほど美人にも魅力的にも今の感覚からは見えないのでちょっと減点ですが、じっくりと鑑賞に値する佳作だと思います。 【Sean】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-08-17 17:15:51)
【点数情報】
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